アメリカで Chase のクレジットカードは人気が高いですが、その中でもクレジットカードに年会費を掛けたくない人にとってはこの Chase Freedom Unlimited カードは非常に適切なカードと言えるでしょう。
どこで使っても1.5%のキャッシュバックが得られる上に、レストランやドラッグストアでは3%もの還元が得られます。
反面、旅行特典などは充実していないので日常使いにこそ適したカードとなります。
【評価・年会費・特典】
Chase Freedom Unlimited® credit card | ||
---|---|---|
おすすめ度 | ★★☆☆☆ | |
カードブランド | Chase / Visa / Personal Card | |
年会費 | $0 | |
ポイント還元率 | 5% | Chase Travel 経由の旅行 |
3% | レストラン、ドラッグストア | |
1.5% | その他 | |
通常サインアップボーナス | $200 | |
ボーナス条件 | 3カ月以内に$500の利用 | |
その他の主な特典 | 特筆すべきものなし | |
外国為替手数料 | あり(3%) | |
公式サイト | chase.com |
多くのクレジットカードはキャッシュバック・ポイント還元の際に、「その他」のカテゴリの購入については1%の還元しか行っていません。
しかし、Chase Freedom Unlimited は「その他」のカテゴリの購入でも 1.5% の還元をしてくれるのが優れた点です。
全ての購入で2%以上のキャッシュバックを持つ年会費無料のクレジットカードはいくつかありますが、Freedom Unlimited はレストランやドラッグストアで3%還元を出来るのに加えて、その他でも1.5%還元が出来るのが差別化されたところになります。
逆に言えばレストランやドラッグストアでの買い物をあまり見込めないのであれば、Freedom Unlimited ではなく単純などこでも2%キャッシュバックのクレジットカードの方が合っているでしょう。
【サインアップボーナス】
通常のサインアップボーナス
通常のサインアップボーナスは以下の通りです。
金額は高く無く、このボーナスのためだけに作るのはおすすめ出来ません。
ただしボーナス獲得のハードルが非常に低く、$500利用で$200獲得ということは実に40%がキャッシュバックされると考えると見方によっては優れているとも言えます。
当サイトでよくおすすめしている Chase Sapphire Preferred® などはボーナス額は高いものの3ヵ月で$4,000の利用などが条件となるので、クレジットカードでの出費をあまり見込めない方はこちらのカードの方が良いでしょう。
期間限定サインアップボーナス
過去の期間限定のサインアップボーナスには以下の様なものがありました。
グロサリーストアに Target や Walmart は含まれませんが、グロサリーストアでも日常的に使う人にとっては良い追加ボーナスでした。
1年間で$12,000の利用が上限ですので、1ヵ月あたり$1,000ほどグロサリーストアを利用すると上限に達する計算になります。
【キャッシュバック以外の使い道】
このカードで獲得出来るキャッシュバックは正確には Chase Ultimate Rewards Points (以降 UR ポイント)と呼ばれるポイントで獲得され、それを1ポイント=1セントで交換出来るためキャッシュバックカード扱いとなっています。
この UR ポイントはこのカード単独ではキャッシュバックが主な使い道となりますが、他のカードと組み合わせることでより高いレートで交換することが出来ます。
それを可能にするのは上位カードである Chase Sapphire Preferred, Chase Sapphire Reserve, Ink Business Preferred, の3枚です。(今回はビジネスカードである Ink Business Preferred は置いておきましょう。)
Chase の UR ポイントを獲得できるカード間では自由にポイントの転送が出来ます。
そして、これらの上位カードでは UR ポイントを旅行に使うことによってそれぞれ、1.25倍、1.5倍の価値として扱うことが出来ます。
例えば Chase Freedom Unlimited カードで 80,000 UR ポイントを貯めたとすると以下の様に使うことが出来るということです。
Freedom Unlimitedでそのまま使用… | $800分のクレジット |
Sapphire Preferredにポイント転送してから使用… | $1,000分のクレジット |
Sapphire Reserveにポイント転送してから使用… | $1,200分のクレジット |
さらに、これらの上位カードを持っていると UR ポイントを United 航空のマイルや Hyatt ホテルのポイントなど、より価値の高いマイル・ポイントに交換することが出来ます。
アメリカで旅行を考えているのでしたら、是非この使い方を覚えておいてください。
【Sapphire カードのダウングレード先として】
このカードは先ほど紹介した Chase Sapphire Preferred, Chase Sapphire Reserve のダウングレード先としての側面もあります。
Sapphire カードを作ってみたけど思ったより使わなかった、年会費が高い、特典が自分に合わなかった、などカードが必要無くなる理由はあります。
もちろんカードをキャンセルしても良いのですが、クレジットスコアやクレジットヒストリーの関係でそれをしたくない場合は、ダウングレードという手段があります。
Sapphire カードは両方ともこの Chase Freedom Unlimited にダウングレードすることが可能で、それによってクレジットスコアのダウンなどを防ぐことが出来ます。
コールセンターへ電話しても対応してくれますが、アプリや Web サイトから「Secure Messages」を送ることでも対応してくれるはずです。
ちなみにダウングレードするにはカード使用してから最低1年は使用したことが条件です。
また逆にアップグレードも出来ますが、サインアップボーナスは貰えないので Sapphire カードが欲しい場合は新しくカードを作ることをおすすめします。
【その他の特典】
DoorDash 特典
DoorDash のメンバーシップである DashPass を3ヵ月間無料で利用できます。
さらに Dashpass 会員中は、レストラン以外の DoorDash 注文で四半期ごとに最大$10の割引を得られます。
詳細は下記記事でまとめています。
Lyft 特典
2025/3/31まで Lyft の乗車で 5% のキャッシュバックを獲得出来ます。
これは基本の 1.5% に 3.5% を加えて合計 5% という意味です。
【ポイント還元率】
Chase Freedom Unlimited は$1使用で1セントキャッシュバックを基準として、Chase Travel 経由の旅行で5倍、レストラン・ドラッグストアで3倍、その他で1.5倍となっています。
そのため、CVS や Walgreens などで買い物の機会が多い方におすすめです。
レストランカテゴリは配達サービスやテイクアウトも含まれます。
【Chase のクレジットカードについて】
Chase のカード審査は Amex と比べると厳しいと言われています。
渡米から半年~1年でクレジットヒストリーもそろそろ構築出来ただろうと意気揚々と Chase のカードを申請したけど敢え無く撃沈、というのはよく聞く話です。
そしてそんな Chase のカードの審査を通りやすくするワザも知られています。それは Chase の銀行口座を開設しておくことです。
Chase の本業は銀行ですので自分たちにとってより良い顧客を優先するのは当然のことです。ですので渡米して落ち着いたらとりあえず Chase の銀行口座を開設しておくと良いでしょう。
銀行口座の開設手順については下記記事で解説しています。
また Chase のクレジットカードには以下のルールが知られていますのでご紹介します。
Chase 5/24ルールについては下記記事で詳しく解説しています。
【対抗カード】
Chase Freedom Flex
Chase Freedom Flex は Unlimited の姉妹カードです。4半期ごとにボーナスカテゴリが変わりそれに5%のキャッシュバックが付くのが特徴です。
また Unlimited が VISA なのに対しこちらは MasterCard です。
使い分けは面倒ですが最高効率の還元率を目指したい方はこちらもおすすめです。
Blue Cash Everyday Card
同じく年会費無料のキャッシュバックカテゴリとしては Amex の Blue Cash Everyday Card も選択肢に入るでしょう。
こちらは1年を通してスーパーマーケットやガソリンスタンドなどで3%のキャッシュバックが付きますが、その他カテゴリは1倍です。
3%ボーナスカテゴリが異なること、その他カテゴリの倍率、Amex のポイントを貯めたいの かChase のポイントを貯めたいのかによって意見の割れるカードでしょう。
Wells Fargo Active Cash Card
こちらも年会費無料でシンプルにどこでも2%のキャッシュバックを得られる優秀カードです。
Wells Fargo はカード審査・承認が Chase より厳しいかもしれません。
【紹介リンク】
もしここまでの解説で Chase Freedom Unlimited カードを作ろうと思った方は下記リンクから作ってもらえると私にも紹介ポイントが入るので大変うれしいです。
ただし紹介リンクのオファーと公式のオファーでもらえるポイントに差がある場合がありますので、よくチェックしてもらえるポイントが大きい方のオファーを使ってください。
【まとめ】
いかがだったでしょうか。
あまり沢山のカードを持ちたくなく、ドラッグストアの利用機会が多い方にはおすすめの年会費無料のクレジットカードです。
獲得ポイントは基本的にはキャッシュバックですが、上位の Chase カードと組合わせて旅行にポイントを使うことでより高い価値を発揮できます。
また Sapphire カードのダウングレード先としても候補に上がるカードでしょう。
その他の年会費無料のクレジットカードのおすすめを知りたい方は下記記事も参考にしてみてください。
以上、お読みいただきありがとうございました。皆さまのクレジットカードの作成の一助になれば幸いです。
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