Marriott Bonvoy Boundless は Chase より発行されている年会費$95のミドルクラスのクレジットカードです。
低年会費ながら毎年の無料宿泊特典も付いており、Chase 発行の Marriott カードの中では一押しのカードです。
【評価・年会費・特典】
Marriott Bonvoy Boundless® Credit Card | ||
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おすすめ度 | ★★★★☆ | |
カードブランド | Chase / Visa / Personal | |
年会費 | $95 | |
ポイント還元率 | 17x | Marriott hotels |
3x | グロサリー、ガソリン、ダイニング | |
2x | その他 | |
通常サインアップボーナス | 3 Free Nights(1 Night ; 50,000 Points上限) | |
ボーナス条件 | 3カ月以内に$3,000の使用 | |
その他の主な特典 |
毎年1泊の無料宿泊特典(35,000 Points上限) 毎年15泊の宿泊実績付与 $5,000利用毎に1泊の宿泊実績付与 無条件シルバーエリートステータス付与 年間$35,000利用後ゴールドエリートステータス付与 |
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外国為替手数料 | なし | |
公式サイト | chase.com |
Marriott のクレジットカードはいずれも名前が"B"から始まり分かりにくいですが Boundless は Chase 発行の中級カードです。
このカードの魅力は低年会費ながらに無料宿泊特典が獲得出来る点で、上位の Ritz-Carlton Credit Card への布石としても優れています。
ただしこのカードを作ると Amex 系の Marriott カードのサインアップボーナスの受け取りに制限がかかる点は注意が必要です。
Amex の Marriott Brilliant や Business が欲しい場合はそちらを優先した方が良いでしょう。
ポイント還元率がよく見えますが、ポイントの価値が0.6~0.8セントぐらいなので見た目の数字の大きさよりは低めに見積もった方が良いです。
ちなみに2023年8月にカードデザインが新しくなりました。
【サインアップボーナスについて】
通常のサインアップボーナス
通常のサインアップボーナスは以下の通りです。
期間限定のサインアップボーナス
期間限定のサインアップボーナスは数パターンあり、その代表的なものをいくつか紹介します。
ポイント換算では無料宿泊特典の方が価値が高いですが、宿泊数が縛られるので柔軟性の高いポイント特典を好む方もおり、これは各々の考え方にもよりどちらが良いとは一概には言えません。
無料宿泊特典の上限は50,000ポイントですが、手持ちのポイントを15,000ポイントまで追加して合計1泊65,000ポイントの部屋までを予約することが出来ます。
通常時と期間限定時のボーナスの差が大きいので、可能であれば期間限定ボーナス中に作りたいカードになります。
サインアップボーナスの獲得条件
気を付けなければいけないのがサインアップボーナスの獲得条件です。
Marriott のクレジットカードは Chase と Amex で現在合計6枚存在しますが、ほとんどのケースで共存出来ません。
Marriott Bonvoy Boundless カードの場合は Marriott Bonvoy Bountiful 以外の5枚やそれらの過去の前身のカードを過去90日以内に持っていたり、過去24カ月以内にそれらのサインアップボーナスを受け取っていると、このカードのサインアップボーナスは貰えません。
要するに Chase だろうが Amex だろうが過去に Marriott 系のクレジットカードを作ったり持っていたりするとサインアップボーナスは受け取れない、ということです。(ただし Marriott Bonvoy Bountiful は例外で共存可)
パーソナルカードだけでなくビジネスカードも制限されているので注意しましょう。
詳しい相関関係については以降で解説します。
【カード更新時無料宿泊特典】
このカードをキープする理由の1つにカード更新時の無料宿泊特典があります。
これは最大1泊35,000ポイントまでのホテルに1泊出来る特典です。35,000ポイントを超えるホテルの場合、追加で15,000ポイントまで支払うことで50,000ポイントのホテルまで宿泊することが出来ます。
年会費 $95 のカードの特典で無料で1泊出来ると考えると中々にお得な特典です。
【宿泊実績とシルバーエリートステータス】
Marriott のシルバーエリートの詳細については公式サイトで確認できます。
Marriott Bonvoy Boundless を作れば15泊の宿泊実績が付くので自動的にシルバーエリートが獲得できます。
とは言えシルバーエリートはレイトチェックアウトがちょっと良いかな程度で大した特典では無いです。
【その他の特典】
$5,000利用毎に1泊の宿泊実績付与
他の Marriott カードは毎年のカードの利用額が一定を超えると無料宿泊特典を提供していますが、このカードは$5,000利用ごとに宿泊実績を1泊付与という特典を持っています。
プラチナやチタンのステータスを狙う場合はこの特典も上手く使っていきたいところではありますが、Marriott での利用以外では還元率が良いとは言えないこのカードを使っていくかと言われればイマイチかなと思います。
年間$35,000利用後ゴールドエリートステータス付与
年間 $35,000 をこのカードで使用すればゴールドエリートに上がれますが、それよりはもう10泊して25泊の宿泊実績でのゴールド会員を目指したほうが良いでしょう。
もしくは Amex Platinum Card やより上位の Marriott カードを作ることでもゴールドエリートステータスがもらえます。
ただ Marriott のゴールドステータスもあればちょっと嬉しい程度でわざわざカード特典として重く受け止めるほどでは無いでしょう。
【ポイント還元率】
Marriott Bonvoy Boundless は基本$1使用で1ポイント獲得を基本として、Marriott Bonvoy ホテルで17倍、グロサリー・ガソリンスタンド・レストランで3倍、その他で2倍となっています。
Marriott Bonvoy ホテルで17倍の内訳についてはこのカードの特典が6倍、Marriott Bonvoy 会員で10倍、シルバーエリートステータスで1倍の合計で17倍となっています。
このカードを持っておらず、エリートステータスも無くとも、無料の会員登録だけで10倍は確定しているので覚えておきましょう。
また3倍カテゴリには合計で年間$6,000までの上限があります。
【The Ritz-Carlton Credit Card への道】
現在は直接申請が出来ない The Ritz-Carlton Credit Card は Chase 系の Marriott カードを1年間以上使った後アップグレードを申請することが出来ます。
その際、クレジットライン(利用限度額)が最低$10,000必要と言われています。
The Ritz-Carlton Credit Card は年会費$450ですが年会費に見合う特典の豊富なカードです。
中でもカード更新時に得られる無料宿泊特典は上限85,000ポイントまでのホテルに1泊出来ます。
それ以外にもプライオリティパスや$300のエアラインクレジットなど非常にお得なカードなので高級ホテルに泊まりたい人はこのカードを目指すのもおすすめです。
【Chase のクレジットカードについて】
Chase 5/24ルールについては下記記事で詳しく解説しています。
【Marriott Bonvoy のクレジットカードについて】
これから作るカード | ||||||||
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1.Bold | 2.Boundless | 3.Bountiful | 4.Bevy | 5.Brilliant | 6.Business | |||
持っている(いた)カード | 1.Bold | !24 | ✅ | !30 !90 !24 |
!90 !24 |
|||
2.Boundless | ✅ | |||||||
3.Bountiful | ✅ | ✅ | !24 | |||||
4.Bevy | !90 !24 |
!30 !90 !24 |
✖ | ✅ | ✅ | |||
5.Brilliant | ✖ | ✖ | ✅ | |||||
6.Business | ✅ | ✅ | ✖ | |||||
7.The Ritz-Carlton | ✅ | ✅ | ✅ | !30 | ✅ |
✅ | サインアップボーナス受け取り可能 |
!30 | 過去30日以内に左のカードを持っていた場合、上のカードのサインアップボーナスは受け取り不可。 |
!24 | 過去24カ月以内に左のカードのサインアップボーナスを受け取った場合もしくは現在持っている場合、上のカードは承認されない。 |
!90 !24 |
過去90日以内に左のカードを発行した場合もしくは過去24カ月以内にサインアップボーナスやアップグレードボーナスを受け取った場合、上のカードのサインアップボーナスは受け取り不可。 |
!30 !90 !24 |
過去30日以内に左のカードを持っていた場合もしくは過去90日以内に左のカードを発行した場合もしくは過去24カ月に以内にサインアップボーナスもしくはアップグレードボーナスを受け取った場合、上のカードのサインアップボーナスは受け取り不可。 |
✖ | サインアップボーナス受け取り不可(Amex生涯に一度ルール・ファミリールール) |
【対抗カード】
Chase Sapphire Preferred
Chase の同クラスの年会費のカードとなると最優先はこの Sapphire Preferred でしょう。
Sapphire は万能型、Marriott Bonvoy Boundless はホテルブランド特化なので柔軟性を求める方は Sapphire に軍配が上がります。
IHG Rewards Premier
こちらも Chase 発行の同クラスの年会費のカードで IHG ホテルブランドのカードです。どれを選ぶかについてはホテルブランドの好みで決めてもよいと思います。
IHG はクレジットカードの種類は少ないので、カードの組み合わせによる相乗効果は得られませんが、シンプルで分かりやすさという点で優れているでしょう。
Hilton Honors Surpass
こちらは Amex 発行のカードで年会費は少し高く $150 となっています。
Hilton はやろうと思えば4種類のクレジットカードをすべて作ることも出来ますのでサインアップボーナスでポイントを獲得しやすい点が優れています。
【紹介リンク】
現在このカードの紹介リンクを募集中です。
コメント欄、お問い合わせフォーム、またはX(旧Twitter)で紹介リンクをご連絡をください。
記事中に読者様の紹介リンクとして紹介いたします。
公式リンクは以下からどうぞ。
【まとめ】
いかがだったでしょうか。サインアップボーナスを使いつつ、将来 The Ritz-Carlton Credit Card へのアップグレードを狙うのに良いカードだと思います。
Marriott 派であれば Amex の Brilliant と Business を作ってから2年待ってこのカードを申し込み、 The Ritz-Carlton Credit Card へ繋げていくのが良いでしょう。
Marriott 特化するつもりはないけどホテルカードを試してみたいという方にもおすすめの1枚です。
さらに Marriott のポイントはレートが厳しいものの、手に入りにくいエアラインマイルへ交換出来るということも覚えておくと幅が広がります。
以上、お読みいただきありがとうございました。皆さまのクレジットカードの作成の一助になれば幸いです。
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6 件のコメント:
いつも詳しい情報をありがとうございます。常々参考にさせていただいております。
質問があるのですが,現在アメリカ在住で,日本で発行したマリオットアメックスプレミアムカードも所有しております。
Marriott Bonvoy Boundless cardの申請を検討していますが,この場合サインアップボーナスは獲得可能でしょうか?
実際に同じシチュエーションの話を聞いたことはありませんが、規約を読む限り特に日本の(というか他国の)カード所持に対しては書かれていませんので問題無くサインアップボーナスを受け取れるはずです。
ありがとうございます。トライしてみようと思います。
大変分かりやすくまとめて頂いており、ありがとうございます。大変参考になります。
もしご存じであれば一点ご教示願います。
パーソナルカードの宿泊実績付与は重複しないという点は認識しておりますが、例えばこちらのカードとブリリアントを両方保有した場合、宿泊実績はどちらのカードのものが付与されるか、決まりなどはありますのでしょうか?
必ず高い方が付与されれば良いのですが、ブリリアントではない方の日数で付与される可能性もあるのでしょうか?
宿泊実績は最大値で獲得できます。
ブリリアントを持っている場合、カード作成順などにかかわらずパーソナルカードの宿泊実績は25泊もらえるのでご安心ください。
早速のコメントをいただき、ありがとうございました!
よく分かりました。
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