ChaseのSapphireカードはアメリカでもトップクラスの人気カードです。
このカードの隠れた特典としてレンタカーの保険がありますが、保険の種類はさまざまあり、何処がカバーされて何処がカバーされないのかはご存じでない方も多いのではないでしょうか。
今回はSapphireカード付属のレンタカー保険の仕組みと、補償範囲と制限について確認していきましょう。
【レンタカー保険の内容】
Sapphireカードを持っていればレンタカー会社から提案される保険をすべて拒否しても問題無いのかと問われれば、流石にそんなことはありません。
Sapphireカードの付随する保険内容は自車両損害補償と呼ばれるものです。
各レンタカー会社でCDW(Collision Damage Waiver)やLDW(Loss Damage Waiver)と呼ばれているものです。
つまり自車(レンタカー)への損害や盗難に対する補償になります。たとえば車が事故によって破損してしまった場合、自身で損害料金を全てを負担する必要は無いということです。
自車両損害補償をレンタルカー会社で入ると1日$30くらいはかかるでしょう。Sapphire Preferredの年会費$95を考えるとこれは驚異的な数字です。
補償される上限はカードによって異なり、以下のようになります。
Chase Sapphire Preferred | :金額の明記無し(レンタカーの実際の現金価値まで) |
Chase Sapphire Reserve | :上限$75,000 |
注意点としては飲酒運転やオフロードでの運転等、損害が発生した時点で違法行為を行っていた場合にも、補償は適用されません。
これ以外、つまり人への障害や相手の車への障害はSapphireカードで補償することは出来ません。
ですので低限、LIS(Liability Insurance Supplement)やSLI(Supplemental Liability Insurance)と呼ばれる追加自動車損害賠償保険には別途入っておくことをお勧めします。
これは要するに対人・対物保険です。通常最低限の対人対物保険には入っているのですが、補償額が低いためこの保険で補償額を引き上げます。
その他のオプションもレンタカー会社は勧めてくると思いますが、それら関してはご自身で加入するか判断すると良いでしょう。
【対象範囲の制限について】
さらに全ての車両で適用されるかと言うとそうではありません。
以下のような車両は除外されますが普通の車に乗る分には大丈夫です。
またあくまでSapphireカードのレンタカー保険は、自動車のレンタルを主な事業とする商用の「レンタル代理店」からのレンタルのみを対象としています。
つまりカーシェアリングやリース、ミニリースなどは対象外です。
加えて31日を超える長期のレンタルについても同様に対象外としています。
【レンタカー保険の加入方法と条件】
Sapphireカードのレンタカー保険は条件を満たした場合、自動的に加入となります。その条件とは以下の2つです。
つまりカードを持ってるだけでなくSapphireカードを使って支払いをする必要があり、レンタカー会社で勧められるがまま全ての保険に入った場合はSapphireカードの補償は受けられません。
Sapphireカードを持ってるから大丈夫!と思って別のカードで支払いをしてしまうと適用されませんので注意しましょう。
【何故Sapphireカードのレンタルカー保険は優秀なのか】
Sapphireカード以外でもレンタルカー保険を提供しているクレジットカードは多くあります。
何故その中で取り分けてSapphireカードの保険が取り沙汰されるのでしょうか。
それはSapphireカードの補償はPrimary(一次補償)であり、多くのクレジットカードの補償はSecondary(2次補償)のためです。
2次補償とはその名の通り、2次的な補償を意味します。つまり先に他の適用可能な保険(つまり個人の自動車保険)が適用され、その後に補償が適用されます。
これでは個人の保険が適用されてしまうので保険料が上がってしまうかもしれません。
対してSapphireカードの補償は一次補償なので個人の保険を使う必要が無く、最初に適用することが出来ます。
一次補償のレンタルカー保険を提供しているクレジットカードは多くは無いのでSapphireカードの補償は優秀なのですね。
【まとめ】
カードの特典というとサインアップボーナスやカード使用時の還元率、割引特典やラウンジアクセスなど、どうしても華々しいものに目が行ってしまいます。
しかし今回紹介したレンタルカー保険など地味ながら優秀なカード特典にも時には目を向けても良いでしょう。
保険を使わなくてはいけないようなことは無いほうが良いですが、何が起きるか分かりません。万が一への備えはしておくに越したことはないですよね。
今回紹介したSapphireカードは下記記事で紹介しています。宜しければそちらの記事も読んでいただけると幸いです。
以上、お読みいただきありがとうございました。皆さまのクレジットカードの作成の一助になれば幸いです。
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6 件のコメント:
Chase Sapphire持っていますが、アプリとかで付随している保険とか確認はできますか?
記事を読むとChaseでの支払いとレンタカー会社の保険を追加しないことの2点ありますが。
レンタカーはChase Travelから予約する必要はなく、レンタカー会社のHPから予約した場合でも
自動加入されますか?
はい、アプリ内やPCでアカウントにログインしてCard Benefitsの中のTravelの中に保険の項目があります。
Chase Travel利用の必要は無く、レンタカー会社から直接予約しても適用されます。
下記は記事ソースのChaseの規約類ですのでご一読いただければと思います。
The Chase Sapphire rental car insurance guide:https://www.chase.com/personal/credit-cards/education/basics/chase-sapphire-rental-car-insurance-guide
Guide to Benefits(Reserve)
Guide to Benefits(Preferred)
ありがとうございます。
とても参考になります!
保険料かなり節約できます♪
いつも参考にさせて頂いています。本カード、紹介リンクより申込みさせて頂きました。有益な情報をありがとうございます。
もしご存じであれば、ExpediaやPriceline等の3rd partyを通じてレンタカーを借りた場合にも保険が適用されるかお教え頂けますでしょうか。Pricelineを通じてNextcarというレンタカー会社の車を借りても問題なく保険が適用されるか、以下の規定を見て判断に迷っております。アドバイス頂戴頂けますと幸甚です。
• Vehicles that are not rented from a Rental Agencyは保険適用対象外
• Rental Agency – a commercial rental company licensed under the laws of the applicable jurisdiction and whose primary business is renting automobiles
恐らく大丈夫だとは思いますが、カスタマーサービスに確認した方が確実かもしれません。
私の解釈ですが、Expedia などはあくまで仲介業者であり、レンタル契約そのものは各レンタカー会社と行われるもの、と考えています。
ありがとうございます。いろいろ調べた結果、私も同じ解釈に辿り着きました。Chaseのカスタマーセンターにも電話しまして、保険カバー対象であることも確認出来ました(ただ、口頭なので若干の不安は残ります...その点、AMEXはチャットで残るので安心ですよね)。
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