アメリカのクレジットカード戦略で意外と重要な情報がクレジットカードのダウングレードやアップグレードに関するものです。
カードを作った時に貰えるサインアップボーナスは皆さんご存じだと思いますが、既存のカードをアップグレードすることでもらえることもあります。
また年会費の高いカードを解約する代わりに、ダウングレードしてクレジットスコアを下げない工夫も重要です。
今回はAmexのクレジットカードはどのカードがどのカードにダウン/アップグレード出来るのか解説していきます。
【ダウングレード・アップグレードのメリット】
まず最も大きいメリットとしてダウングレードやアップグレードは、クレジットカードの発行にカウントされません。(念のため、ダウングレード/アップグレードする前に担当者に確認すべきだとは思いますが。)
これはつまりクレジットスコアが下がることは無く、Chase 5/24ルールにおいても新規作成枚数にカウントされないということです。
ちなみにAmexの場合はダウングレードやアップグレードの交渉やオファーの確認はチャットで対応してくれます。
ダウングレードのメリット
ダウングレードのメリットはやはりクレジットスコアを下げずに年会費を抑えることが出来る点です。
またカードを解約した場合、年会費は返金されませんが、ダウングレードすると年会費を日割り計算して払い戻しが受け取れます。ただしダウングレード時に依頼する必要があり、担当者にもよるかもしれません。
解約と比べてダウングレードならばポイントを失わないのもメリットです。
ちなみにダウングレードならば同じカードを複数持つことが出来ます。
アップグレードのメリット
アップグレードのメリットは当然アップグレード後の特典を得られるだけでなく、オファーがあればアップグレードのボーナスポイントも貰うことが出来ます。
しかもこれはサインアップボーナス受け取った後でも貰うことが出来ます。
つまりアメプラのサインアップボーナスを受け取った後に、アメックスゴールドをプラチナへアップグレードすればボーナスを受け取ることも可能です。
ただしアップグレードのオファーがあるかどうかはその人次第なので全ての人が恩恵を受けられるとは限りません。
通常のアメックスのサインアップボーナスは「生涯に一度」しか受け取れないのでタイミングが合えば非常に美味しいです。
私のAmex Goldにもプラチナへのアップグレードオファーがメールで来たりします。
【ダウングレード・アップグレードのデメリット】
最も、そう最も気を付けなければならない点はアップグレードやダウングレードで新しいカードにした場合、そのカードのサインアップボーナスは受け取れなくなるという点です。
これはAmexのサインアップボーナスの受け取り条件は、「以前にこのカードのサインアップボーナスを受け取ったことがある人は二度とサインアップボーナスを受け取れない」ではなく、「以前にこのカードを所持したことがある人は二度とサインアップボーナスを受け取れない」ためです。
例をあげると、Amex GoldをAmex Platinumにアップグレードした場合、その時にオファーを貰ってなくても、以前にAmex Platinumのサインアップボーナスを受け取ったことが無くても、Amex Platinumのサインアップボーナスを受け取る資格は消失します。
また新たにクレジットカードを作ってから12カ月以内にカードをダウングレードしたり、アップグレードオファーを貰ってカードを作ってから12カ月以内にカードをダウングレードや解約するとアメックスのブラックリストに登録される可能性が非常に高いです。サインアップボーナスも没収されるかもしれません。
たとえばAmex Platinumを作ってすぐダウングレード、は成り立たないと言うことです。もちろん解約もダメです。
Amexさんとは良い関係を築けるようにしましょう。
【メリット・デメリットを踏まえたカード作成戦略】
上記のメリットデメリットを考慮すると、基本的にAmexのクレジットカードは最上位カードから作っていくのサインアップボーナス・アップグレードボーナス的には効率が良いです。
下位カードを先に作ってアップグレードしてしまうと上位のカードのサインアップボーナスが受け取れないためです。
例をあげると
と言った感じです。
とは言え、その時の期間限定のサインアップボーナスオファーなどによって作りたい順番が前後するのはよくあることで、計画通りにはいかないものです。
どちらのカードを作るか迷った時に、アップグレードのメリットを思い出すくらいで良いでしょう。
【ダウングレード/アップグレード出来るカードグループ】
相互にダウングレードやアップグレード出来るのは同じブランド内のカードだけです。
またパーソナルカードはパーソナルカードへ、ビジネスカードはビジネスカードへのみ変更でき、パーソナルカードからビジネスカードへやその逆は変更できません。
具体的にどのカードへダウングレード/アップグレード出来るか以下にまとめました。
Amexパーソナル チャージカード
王道の3組です。年会費無料カードへはダウングレード出来ません。またビジネスカードへも変更出来ません。
Amexビジネス チャージカード
ビジネス版です。こちらも年会費無料カードへはダウングレード出来ません。パーソナルカードへも変更出来ません。
Amex Blue キャッシュバック系
キャッシュバック系の2枚の中で相互に変更可能です。
Amex EveryDay ポイント系
MRポイントの貯まるカードですがAmex Green等のチャージカード系とは別グループですので注意が必要です。
Amex ヒルトン系
ヒルトンビジネスは1種類しかないのでダウングレードやアップグレード対象外です。
Amex デルタ系 パーソナル
デルタ系の中でダウングレードやアップグレードが可能です。ビジネスへは変更できません。
Amex デルタ系 ビジネス
デルタ系の中でダウングレードやアップグレードが可能です。パーソナルへは変更できません。年会費無料カードへは変更出来ません。
その他
マリオット系の2枚はそれぞれパーソナル1種、ビジネス1種しかないのでダウングレードやアップグレードは出来ません。
AmexPlum BusinessやBlue Business Plusなどもダウングレードやアップグレードは出来ません。
【まとめ】
いかがだったでしょうか。ダウングレードやアップグレードを上手く活用して効率良くクレジットカードのボーナスを獲得していきましょう。
その他、アメックスのカードについて知っておくと良いことは下記記事にまとめていますのでよろしければご覧ください。
以上、お読みいただきありがとうございました。皆さまのクレジットカードの作成の一助になれば幸いです。
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