2023年6月Chaseから新カードがリリースしました。その名もChase Freedom Rise。
クレジットヒストリーをこれから構築する方に向けてのカードでChase銀行を開設することで承認されやすくなっています。
【基本情報】
Chase Freedom Rise | ||
---|---|---|
おすすめ度 | ★☆☆☆☆ | |
年会費 | $0 | |
ポイント還元率 | 1.5% | 共通 |
サインアップボーナス | $25 | |
ボーナス条件 | 3カ月以内に自動支払いへの登録 | |
その他特典 | Chase銀行口座所持で承認の可能性アップ | |
外国為替手数料 | あり | |
公式サイト | chase.com |
Chase Freedom Riseはこれからアメリカで新たにクレジットヒストリーを構築する方に向けたカードなのでサインアップボーナスは他のカード比べると微々たるものです。
その代わりにChase銀行のチェッキング口座を持っていて、その残高が$250以上の場合、承認される確率が上がる、と明記されています。
その他のChaseのクレジットカードは渡米したての方への審査は厳しく、少なくとも半年~1年くらいはクレジットスコアを構築してから申請するのが通例だったため、渡米したての方でも承認される可能性の高いこのカードはその点において優秀なカードです。
また全カテゴリで1.5%キャッシュバックと、汎用カードとしては悪くありません。
他のChaseカード同様、URポイントでの還元となるのでキャッシュバックだけでなく、将来Chase Sapphire Preferredなどの上位カードを持てばポイントの価値を上げることが出来ます。
ちなみに評価が★1なのは、既にアメリカでクレジットカードを持っている多くの方にとっては作るべきカードではないためです。
渡米したてでChase銀行開設出来るならおすすめのカードです。
【Chase銀行の開設】
Chase銀行の開設はSSN(Social Security number, 社会保障番号)とアメリカの運転免許証があるとスムーズです。これらをお持ちの場合はこちらの紹介リンクから口座開設してもらうと$200が手に入ります。
$200入手のためには直接預金(給与などの振込)が必要です。
まだSSNは申請中で発行されていない場合は直接支店に出向き、相談する必要があります。この場合はパスポートとVISA、会社の雇用証明(在職証明)が必要です。
アメリカで生活する上では銀行口座の開設は必須なので、会社からの指定が無ければChase銀行を開設するのは良い選択です。もちろん2つ目の銀行を開設するのも全く問題ありません。
Chase銀行 - JPMorgan Chase & Co.はアメリカのメガバンクの1つです。日本で言えば三菱UFJとかみずほ銀行とかの規模です。
連結資産アメリカNo.1の銀行(2023年3月末)ですし、支店数も多く利便性も高いです。
駐在員の方は日本に帰っても維持できる銀行ですし、このカード以外にもChaseのクレジットカードは銀行口座を持っている顧客への承認が下りやすいので持っておいて損はありません。
注意点としては特定の条件を満たさない限り、銀行口座維持手数料($12)がかかります。またアメリカの銀行ではこのように利用率が低い人は維持手数料を払う仕組みは一般的です。
その条件とは以下で、何れか1つを満たせばOKです。
難しい条件ではありませんが、維持手数料取られないように注意しましょう。
【自動支払いへの登録】
日本ではクレジットカードの利用額は自動的に銀行口座から引き落とされるのが一般的ではありますが、アメリカでは自分で設定をしないと自動引き落としはされません。
万が一支払い遅延を起こすとクレジットスコアも下がってしまうので忘れずに登録しておきましょう。
登録するとおまけで$25もらえます。
また初めのうちは出来るだけ自動引き落としに頼らず、小まめに自分でクレジットカードの支払いをすることをおすすめします。
これはクレジットスコアの評価の一つに利用可能額の内、何割を使っているかが影響するためです。
クレジット利用額のギリギリまで使っていると、この人はカツカツの生活をしているのかと思われます。
目安としてクレジット利用額上限の10%以下をキープ出来ると良いでしょう。
【ポイント還元率】
Chase Freedom Riseは$1の使用で1.5ポイント=1.5セントがもらえ、これは1.5%還元率です。
年会費無料カードのオールジャンルとしては悪くは無いです。
クレジットカードによってはレストランの利用では4%とか飛行機のチケットやホテルの予約では10%とか付くカードもあるのでクレジットスコアが上がったらこういったカードも挑戦していって下さい。
【対抗カードとの比較】
渡米したての方向けのクレジットヒストリーの構築用カードは従来はANA USAもしくはJAL USAカードを使うのが定石でした。
これらの従来のカードと比べてChase Freedom Riseの利点を確認して行きましょう。
Chase Freedom Rise |
ANA CARD U.S.A. |
JAL USA CARD |
|
---|---|---|---|
年会費 | $0 | $70 | 初年度$0 2年目以降$70or$20 |
ポイント還元率 | 1.5% | 1% | 1% or 0.5% |
入会ボーナス | $25 | 5,000 ANAマイル | max15,000 JALマイル |
ボーナス条件 | 自動支払いへの登録 | 初回利用 | 3ヶ月以内に$7,000の利用 |
外国為替手数料 | あり | あり | あり |
Chase Freedom Riseの最大の利点は年会費が無料なことでしょう。
クレジットスコアには一番アカウントを開いている期間の長いクレジットカードの年月が影響します。しかし、キープするほどのメリットが無いわりに(失礼)年会費のかかるANA USAやJAL USAカードをクレジットスコアのためにキープするのはあまり得策とは言えません。
しかし年会費無料のChase Freedom Riseならば無理なくキープすることが出来ます。
ポイント還元率も他2枚より高いため、その点も優秀です。
ANA USAやJAL USAカードのメリットは渡米前に作れるという点です。Chase Freedom Riseは渡米後でなければ作れません。
また1枚目のクレジットカードは1年後解約すると割り切るなら初年度年会費無料で入会ボーナスの大きいJAL USAも良いでしょう。
この2枚については下記記事で解説しています。
【2枚目以降におすすめのカード】
このカードを作ったとして2枚目以降のおすすめのカードは何でしょうか。
せっかくChaseのカードを作ったのでChaseから発行されているおすすめカードを紹介します。
Chase Sapphire Preferred
最初に紹介するのは王道のSapphire Preferredです。
年会費$95と財布に優しいながらもポイント還元率、ポイント価値、保険各種と隙の無いカードです。
Freedom Riseで貯めたポイントもSapphire Preferredでさらに有効活用することが出来ます。
World of Hyatt Credit Card
World of Hyatt Credit Cardも人気の高いカードです。日本では発行していないカードのため在米者のみに許された特権と言うこともあります。
このカードのメリットは毎年貰える無料宿泊特典で、この特典の価値は年会費$95を優に上回ります。
United Explorer Card
最後に紹介するのはUnited Explorer Cardです。
United系のクレジットカードのメリットは持っているとUnitedマイルで飛行機を予約するときのレートが割引される点です。
Unitedラウンジの1回切りのアクセス券も2枚付いてくるのに初年度年会費無料(2年目以降は$95)のお得なカードです。
【紹介リンク】
もしここまでの解説でChase Freedom Riseカードを作ろうと思った方は下記リンクから作ってもらえると私にも紹介ポイントが入るので大変うれしいです。
ただし紹介リンクのオファーと公式のオファーでもらえるポイントに差がある場合がありますので、よくチェックしてもらえるポイントが大きい方のオファーを使ってください。
【まとめ】
いかがだったでしょうか。個人的にはアメリカクレジットカード最初の1枚としては非常におすすめです。
私の最初の1枚はANA USAカードでしたが今ならこのChase Freedom Riseを選ぶと思います。
このカードは次のChaseカードにもつながる良いカードですのでアメリカに来る予定もしくは来たばかりの人は検討してみてはいかがでしょうか。
以上、お読みいただきありがとうございました。皆さまのクレジットカードの作成の一助になれば幸いです。
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7 件のコメント:
Chase Freedom Riseは、SSNのないF-1ビザの学生(社費派遣)でも承認されますでしょうか?先日Chaseに口座開設しており、その際に将来的にクレジットカードも作りたいと伝えたのですが、「うちのカードはSSNないと無理」という説明でした。その時にこのカードの存在を知らず具体的な条件を聞くことができなかったのですが、もし可能性あるなら$250以上をChase口座に移したうえで申し込んでみようと思います。
コメントありがとうございます。
SSNが無くとも代わりに、ITIN(個人納税者番号)があれば申請が出来ると思いますので担当者の方に確認してみて下さい。
ITINも取得できないということでしたら、再度コメントいただけるでしょうか。もう少し調べてみます。
昨年上記の質問をさせて頂いた者です。Chase Bankの担当の確認した結果、やはりSSNかITINが必須ということだったので、約1年ANA CARD USA一本足打法で過ごしてきました。来年SSN取得の目途がたったので改めてチャレンジしようと思っております。全ての生活費決済を賄っていたANA USAは常時限度額近くまで利用していたためSSNは紐づけず、Chase Freedom Riseで半年程クレヒス構築、その後Amex GoldまたはChase Sapphire Preferdを狙っていこうと思案中です。SSN取得直後にいきなりAmex GoldまたはChase Sapphire Preferdに申し込むのはやはり無謀すぎるでしょうか?また、この状況で最初の1名に適したカードが他にあればアドバイス頂けると嬉しいです。
情報のシェアありがとうございます。
ご質問の件ですが、SSN取得直後はクレヒスが無いため Amex Gold や Sapphire は厳しいでしょう。
ただ日本でAmexを使っていたのであればGlobal TransferでAmexカードはワンチャンスあります。
Freedom Rise 以外にも Discover it Secured のような secured card であればクレヒスが無くとも作れます。
キャッシュバックのカテゴリが少し違うので比較してみてはいかがでしょうか。
さっそくお返事頂きありがとうございました。本命のAmex GoldやChase Sapphireは、しっかりスコアを上げてから挑戦します。最初に作るカードとしてSecured Cardの選択肢を教えて頂きありがとうございました。これらをFreedom Riseと比較して、クレヒス構築用の最初のカードをじっくり選びたいと思います!まずはChase Freedom Riseでの利用実績が、Sapphire取得時に有利に考慮されるかどうかをChaseに聞いてみます。ちなみに、現在利用中のANA USAは、SSNを紐づけない場合であってもChase 5/24ルールにカウントされるのでしょうか?
聞いたことの無いケースなので断言は出来ませんが、理屈上5/24カウントはクレジットヒストリー上の履歴をカウントしますので、SSNと紐づいてないカードはカウントされないのではないかと思います。
ありがとうございます。そのあたりの見極めも兼ねてアメリカ滞在中のクレカ探検を楽しみたいと思います。色々と丁寧に教えて頂き感謝しております。
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