Delta SkyMiles Reserve Card はラウンジアクセスやデルタの上級会員へのブーストなど、デルタ航空を頻繫に使う人に向けた特典が魅力のカードです。
またデルタ航空はアメリカの顧客満足度ランキングでも上位の常連なので、より良いサービスを受けたい人にとってはおすすめのエアラインでもあります。
【評価・年会費・特典】
Delta SkyMiles Reserve | ||
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おすすめ度 | ★★☆☆☆ | |
カードブランド | American Express / Personal | |
年会費 | $650 | |
ポイント還元率 | 3% | デルタ航空での直接の購入 |
1% | その他 | |
サインアップボーナス | 60,000 Points/Miles | |
ボーナス条件 | 6カ月以内に$5,000の使用 | |
その他の主な特典 |
空港ラウンジへのアクセス 最初の預け入れ手荷物無料 特典航空券をマイルで購入した際15%オフ メインキャビン1の優先搭乗 デルタの機内販売が20%割引 $200 Delta Stays Credit $240 Resy Credit ($20/月) $120 Rideshare Credit ($10/月) MQD Headstart / Boost Annual Companion Certificate Global Entry または TSA Precheck Credit Complimentary Upgrade List Hertz President's Circle Status |
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外国為替手数料 | なし | |
公式サイト | americanexpress.com |
Delta SkyMiles Reserve はデルタ航空を頻繁に使う人に向けて設計されたプレミアクレジットの1つです。
カードを使うことでデルタ航空のステータスが手に入りやすくなったり、ラウンジへのアクセス条件が緩和するなど、このカードでメインでそしてかなりの金額を使うことでよりこのカードの真価を発揮させることが出来ます。
その割にはカード利用によるマイル付与はデルタ航空以外では利用額の1%と渋いのは残念です。
このカードはメインとしてこのカードを本格的に使ってデルタ航空のステータスを手に入れたい方にはおすすめですが、それ以外は、サインアップボーナス目的なら SkyMiles Gold 、Companion Certificate に魅力を感じるなら SkyMiles Platinum 、そしてラウンジアクセスに惹かれるなら Amex Platinum と他のカードを検討しても良いでしょう。
【サインアップボーナスの注意点】
ファミリールールの罠
2023年の秋ごろから Amex のファミリーカードのルールが変更されてきました。
具体的には同系列(同一ファミリー)のカードは上位カードを持っている、もしくは持っていた場合は下位カードのサインアップボーナスが受け取れなくなりました。
つまり Delta SkyMiles Reserve を持っているもしくは持っていた場合、Delta SkyMiles Platinum と Delta SkyMiles Gold のサインアップボーナスは受け取れません。
これらを念頭に置いてどの Delta のカードを作るかを検討しましょう。
最大限に Delta マイルが欲しい方は下位カードから、つまり Gold → Platinum → Reserve と順に作ればサインアップボーナスは最大化出来ます。
予約画面でオファーが現れることも
サインアップボーナスは航空チケットを Web で予約する直前の画面でも出現することがあります。
予約直前に「今このカードを作ってくれればこれだけお得になりますよ」というやつですね。
公式オファーに申し込む前に適当な予約をしてみて現在のオファーより良いものが出ないか確認してみるのも良いでしょう。
【デルタマイルの使い道】
デルタマイルはアメリカ国内線で使うのがおすすめです。お得な航空券は公式サイトのお得情報を確認するのが簡単です。
デルタ航空の属するスカイチームには日本の航空会社は所属していないので、国際線で使う場合はヨーロッパへの旅行などが選択肢に入ります。
デルタのアメリカ国内のハブ空港は以下になりますので、これらが最寄りの空港の方はより使いやすいでしょう。
アメリカ大手の航空会社だけあって使うには困らないのではないでしょうか。
ただ住んでいる地域によっては最寄り空港からハブ空港への便が少ない方もなんてこともあるので、自分の最寄り空港からの使い勝手も確認しておきましょう。
【Companion Certificate(同伴者用航空券)】
Delta SkyMiles Reserve カードの更新時に Companion Certificate (同伴者用航空券引換証)を獲得します。
これは簡単に言うと1人分の料金で2人分のチケットが買える仕組みです。
このカードのホルダーが航空券を予約した際、同じ旅程の航空券を手数料と税金のみで予約できます。
往復チケット1回のみ、有効期限有り、目的地も制限ありではあるものの、2人での旅行なら非常にお得な特典です。
Reserve この特典はエコノミーだけでなくファーストクラスでも使えるため年会費以上の価値を得られる特典の1つと言えるでしょう。
【MQD Headstart / Boost】
Delta SkyMiles Reserve を持つことでデルタ航空のステータスプログラム MQD:Medallion Qualification Dollars での特典が得られます。
MQD Headstart では毎年 2,500 MQD が得られ、MQD Boost ではこのカードで $10 使うごとに 1 MQD が得られます。
このカードの魅力がこの MQD Boost で、下位の Delta SkyMiles Platinum と比べ倍のペースで MQD を稼ぐことが出来ます。
デルタ航空の会員ステータスを得るには、シルバーで 5,000 MQD、ゴールドで 10,000 MQD、プラチナで 15,000 MQD、ダイヤモンドで 28,000 MQD が必要です。
クレジットカードだけでステータスを手に入れる場合、シルバーでもこのカードで $25,000、ダイヤモンドであれば $255,000 を1年で利用する必要がありますので中々険しい道のりになります。
【デルタ航空利用時の特典】
デルタ航空の使用で以下の特典が得られます。
面白いのはこの特典はカードに紐づいているのではなく、デルタのスカイマイルアカウントに紐づいている点です。
つまりカードさえ持っていればこのカードで支払いをする必要は無いわけです。
ちなみにデルタの預け入れ手荷物は1つ目から$30かかります。
1つ目の預け入れ荷物無料と優先搭乗の特典はこのカードの所持者が予約することで、カード所持者以外の最大8名も同じ特典を得られます。
家族旅行で預け入れ荷物をする場合、それぞれ1つの荷物が無料になりますし、全員で同時に搭乗出来ます。
マイルをより効果的に使うには この15%オフの割引の特典も有用です。
下の例では Main Cabin が通常23,500マイルかかるところ、Delta SkyMiles カードを持っていれば19,900マイルでチケットが買えます。カードを持っていれば自動的に適用されますので使い忘れる心配もありません。
【クレジット特典】
Delta Stays Credit
Delta Stays Credit はdelta.com/stays 経由で利用できるクレジットです。
カードの特典として $200 分利用できますが、これがそのまま $200 の価値があるかは疑問です。
というのも、このデルタの専用ポータルサイトから予約出来るホテルの価格が最安かどうかは分からないからです。
ホテル系のクレジットカードをお持ちの方でしたら、そちらを活用した方がお得に宿泊できるでしょうから、この特典はあまり魅力的には映りません。
Resy Credit
その名の通り、Resy と言うレストランのサービス利用で statement credits を月に$10、年合計で$120 受け取ることが出来ます。
利用するには Resy.com または Resy アプリで Resy アカウントを作成する必要があります。
普段から該当するレストランで食事をする方には良いですが、そうでない方にとってはわざわざそのレストランに行く行為が得かどうかは怪しいところです。
使う月があればラッキー程度のおまけの特典です。
Rideshare Credit
その名の通り、ライドシェアサービスの利用で statement credits を月に$10、年合計で$120 受け取ることが出来ます。
現時点での該当サービスは Uber, Lyft, Curb, Revel, Alto ですが変更になる可能性もあります。
こちらも普段からライドシェアを利用している人にとっては良いですが、そうでない方にとっては殆ど意味のない特典です。
Global Entry または TSA Precheck Credit
4年に1度の Global Entry の手数料 $100、もしくは5年に1度の TSA PreCheckの手数料 $85 が払い戻されます。
当たり前ですが支払いにはこのカードを使う必要があります。
悪くはありませんが、4~5年に1度ですので額は大きくありません。
【ラウンジへのアクセス】
Delta SkyMiles Reserve が下位の Delta SkyMiles カードと差別化されている点の1つが空港ラウンジへのアクセスです。
ただしどちらのラウンジ特典もデルタ航空に搭乗するときのみの特典で、他社便に乗る場合は利用できません。
Delta Sky Club へのアクセス
Delta SkyMiles Reserve を所持していると2025年1月中までは Delta Sky Club への回数無制限の無料アクセスが許可されます。
2025年2月からは年15回の回数制限が課され、回数無制限のためには暦年で$75,000 を Delta SkyMiles Reserve で使う必要があります。
ゲストについては毎年4つのゲストパスがもらえるほか、1人当たり$50でも入場することが出来ます。
Amex Centurion Lounge へのアクセス
メインカード会員は Amex Centurion Lounge への無料アクセスも許可されます。
ゲストについては1人$50で、最大2名までです。
また Centurion Studio パートナーの Escape にも無料アクセスでき、ゲストについてはラウンジによって異なるようです。
入場には Delta SkyMiles Reserve でチケットを購入する必要があります。
【ダウングレードについて】
このカードは作ってから1年後に Delta SkyMiles Blue, Delta SkyMiles Gold, Delta SkyMiles Platinum へのダウングレードを申し込むことが出来ます。
Delta SkyMiles Reserve の特典を十分に活かせていないと感じた場合はダウングレードも十分選択になり得ます。
【ポイント還元率】
Delta SkyMiles Reserve は基本$1使用で1マイルで、デルタ航空利用で3倍、その他で1倍となっています。
前述の MQD 獲得がメインであるため、マイルを稼ぐにはいまいちのカードです。
【Amex カードの基本ルール】
【対抗カード】
Amex Platinum
Delta SkyMiles Reserve のラウンジへのアクセス特典が魅力的に思えるのでしたら Amex Platinum も検討してみましょう。
こちらはデルタ航空を利用しているかどうかに関わらず Centurion Lounge へのアクセスが許可されますし、デルタ航空の利用時は Delta Sky Club へのアクセスも許可されます。
デルタ航空以外のエアラインも使う方にはこちらのカードもおすすめです。
Delta SkyMiles Platinum
Delta SkyMiles Reserve の Companion Certificate(同伴者用航空券)が魅力的に映るなら、下位の SkyMiles Platinum でも十分かもしれません。
SkyMiles Platinum の Companion Certificate はファーストクラスでは利用できないものの、アメリカ国内・中米・カリブ海の地域への往復航空券で使える点は同じです。
デルタ航空をどの程度利用するかによって Reserve にするか、Platinum にするかは検討しましょう。
【紹介リンク】
もしここまでの解説で Delta SkyMiles Reserve カードを作ろうと思った方は下記リンクから作ってもらえると紹介ポイントが入るので大変うれしいです。
ただし紹介リンクのオファーと公式のオファーでもらえるポイントに差がある場合がありますので、よくチェックしてもらえるポイントが大きい方のオファーを使ってください。
【まとめ】
いかがだったでしょうか。正直用途によっては SkyMiles Gold 、SkyMiles Platinum 、Amex Platinum がよりおすすめのカードですのでこのカードの優先度は高くないように感じます。
例外的にデルタ航空のステータス獲得を本気で狙う人にとってはこのカードは無くてはならないものでしょう。
またこれはどのパーソナルカードにも言えることですが、ビジネス版のカードとも比較して、5/24の条件に影響を与えないビジネスカードも同時に検討するべきでしょう。
期間限定のデザインのカードを発行していたりとマニアックな魅力もあるのでデルタ航空や飛行機が好きな方は作ってみるのも良いのではないでしょうか。
以上、お読みいただきありがとうございました。皆さまのクレジットカードの作成の一助になれば幸いです。
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