クレジットカードの支出を増やしたい理由は沢山あります。
使えば使った分だけポイントやマイルが貯まりますし、年間にいくら使ったら追加の特典が貰えるようなクレジットカードも沢山あります。
今回はそんな人のための話です。
【Manufactured Spendingとは】
適当な日本語訳が分からなかったのですがManufactured Spending、略してMSとは意図的にクレジットカードの支出を増やし、その支出分を現金で回収する手法です。
クレジットカードの支出を増やす理由は多くあります。例えばAmex Business Platinumのようなカードはサインアップボーナスを得るためには高額な出費が必要ですし、IHG Rewards Premierのように年間にいくら以上使えばホテルのステータスやクレジットがもらえるカードもあります。
そしてカード利用によるポイント還元ももちろん望めます。
広義の意味では転売が分かりやすい例だと思います。何か物を買って売って、上手くいけば利益も出ますし、カードの出費も増やせます。ですがこの方法はある程度ノウハウが必要です。
過去に使われた手法ではクレジットカードで銀行に入金することが出来ました。この最強無限ループは今では利用できません。
ギリギリ生きている手法としてはギフトカードを購入してそれを現金化するというものもありますが、いろいろな理由でこれも難しくなっています。
MSの手法は発見されては対策され、発見されては対策されの消費者と企業のいたちごっこが続いてます。
広く知られてしまった方法は対策されてしまうので、ネットの海を探してもなかなか有力な情報は出てこないのではないでしょうか。
【kivaとは】
Kiva Microfundsはインターネットを介して発展途上国の小規模事業と融資者の仲介を行う機関です。
つまり私たちはこのサービスを通じて融資をすることが出来ます。
この融資はクレジットカードを用いて行うことが出来、返済はPaypal経由で行われます。支払いが出来るのがミソと言うことです。
あくまで融資なので運が悪ければデフォルト(債務不履行)となり、貸した額が返ってこないということもあり得ます。
一応公式サイトでは平均の返済率は96%を謳っています。
この数字を信じるのならばキャッシュで考えて最低4%の還元率が無ければMSの手法としては成り立ちませんし、そうでなくても効率が非常に悪いことになります。
とは言えこのままではイマイチなので多少はこの返済率を上げることが出来るであろう方法は後ほど解説します。
【実際に試してみた】
ここからは実際に私が試した記録を残しておきます。
実際にご自身が試すかどうかは、最後まで記事を読んで判断することをおすすめします。
アカウントの作成
まずは何はともあれアカウントの作成からです。公式サイト(私のkivaの紹介リンクです。)にアクセスし、「Log in」から「create a new Kiva account」に進み、アカウントを作ります。
とりあえずアカウントを作り終わった戻ってきます。
Kivalensへアクセスし融資先を絞り込む
KivalensはKivaで融資を一括で簡単に作ることの出来る無料のWebサイトです。
このサイトでは様々なフィルターで融資先を絞り込むことが出来ます。これを使って返済率の高そうな融資先を探すということです。
Webサイトにアクセスしたら以下のような画面になるはずです。
まずは「Currency Loss」の項目から「No Currency Exchange Loss」「Partner covers」を追加しておきます。為替の損失はそっちでカバーしてね、という意味です。
次に上側のタブの「PARTNER」に移動しパラメータを追加していきます。
私の場合は「Risk Rating(リスク評価)」は星4以上、「Delinq Rate(延滞率)」は15%以下、「Loans at Risk(リスクのあるローン)」は20%以下、「Default Rate(デフォルト率)」は3%以下、でフィルターしました。
もちろん厳しければ厳しいほど返済率の高い優良な融資先が見つかると思いますが、厳しすぎると融資先が見つからなくなるので、あくまでこれは参考に調整していただければと思います。
そうしたら左上の「BULK ADD」をクリックして
トータルでいくら融資するか、1つの融資先当たりの最大の融資額を決定します。今回私はお試しなのでトータル$100で1融資先あたり$25にしました。
投資と同じで、出来るだけ少額で融資先を増やしたほうがリスク分散になり安全です。
あとは選択した内容に合致したものが自動で選ばれたので、「CHECKOUT AT KIVA」をクリックしこれを本家kivaのサイトへ転送します。
なお数が多くて回線が弱いとエラーが起きるようです。続けてエラーが出るようなら量を減らすと良さそうです。
kivaで支払いを行う
無事Kivalensから内容を転送出来たら、内容が間違いないか確認し、支払いを行います。
クレジットカードを使って支払いを行い、とりあえず完了です。
今回は私はCapital One Venture X Rewardsを使いました。ちゃんとポイントが付くのか、サインアップボーナスがもらえるのか要確認です。
クレジットカード明細の確認
とりあず支払いはベンディングになっていましたが、、、
後日支払いが確定し、カード利用によるポイント&サインアップボーナスを獲得することが出来ました。
ちなみにサインアップボーナスはあと$100でトリガーされるように調整しておきました。
融資の回収
融資直後はこのように返済額は0%でした。(あたりまえ)
1か月後。。。
2か月後。。。
飛んで5か月後、ようやく全額返済されました。
出勤手続き
さて融資額も返ってきたということでこれを銀行へ送金して完了となります。
kivaにログインし、アカウントのメニューから「Withdraw」を選択しましょう。
メールアドレスの確認などありますがそれを済ませて、出金額とご自分のPaypalアカウントのメールアドレスを入力します。
あとは確認ボタンを押し、着金を待つだけです。
Paypalアカウントに入金されたら、後はご自身の銀行口座に送金するだけです。
以上でkivaを用いたMSの手順は完了です。
【結論】
個人的な意見ではまったく使えない訳ではないがおすすめは出来ない、です。
一番の理由は資金の拘束期間が長すぎます。
また本当にちゃんと返ってくるかも分からない、というのが私には大きなストレスでした。
ただ(少なくとも私が試した時点では)ミニマムスペンドにも計上されますし、利用額に応じてポイントも付きます。
サインアップボーナスの最後の一押しが足りない時の最終手段として覚えておいても損はないのではないでしょうか。
実際に私は少額とは言え融資した金額の100%を回収出来ましたし、他サイトの情報を見る限り上手くやればデフォルト率は1~2%付近には抑えることは出来そうです。
ただし利用する場合は必ず自己責任・自己判断でお願いします!
以上、お読みいただきありがとうございました。皆さまのクレジットカードの作成の一助になれば幸いです。
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2 件のコメント:
いつも楽しく読んでおります。
kiva面白いですね、初めて知りました。
これってkivaからは何のポイントや利子もないんですか。
つまり完全な慈善事業で困っている人にお金を貸したい人が使うイメージだと思いますが、アメリカでこういう事業が成り立つことに驚きました!
コメントありがとうございます。
我々がkivaから利子を受け取ることはありませんが、kivaが集めた資金を発展途上国の借り手に無利子で貸してるわけではないと思います。
どの程度の利息を取っているかは知りませんが良心的な利子であれば良いですよね。
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