クレジットカードを沢山持っていると管理が大変だったり、年会費がかかったりと弊害もあります。
特に年会費のかかるクレジットカードは、それに見合う十分なメリットがあるかどうかが重要です。
今回はクレジットカードの解約すべきかどうかについて解説しますので、皆さんも年末年始のカード整理をしてみてはいかがでしょうか。
【カードを解約するとクレジットスコアが下がる!?】
クレジットカードを解約することのデメリットとして、クレジットスコアが下がると言われていますがこれは正しいのでしょうか。
これは短期的には正しく、長期的にはあまり影響がありません。
カード解約によるスコアへの影響は以下の2つの要因が挙げられます。
クレジット使用率は30%以下が良いと言われていますが、低いに越したことはありません。
例えば2枚のクレジットカードを持っていて、各カードの限度額がそれぞれ$5,000で合わせて$10,000だったとします。
そのうち$2,000を使っているとするとクレジットの使用率は20%ということになります。
しかし、ここで1枚を解約してしまうと限度額が$10,000から$5,000に下がってしまうので、使用率は40%になってしまいます。
クレジットヒストリーの長さは最も長く持っているクレジットカードの年数が影響します。
つまりより古いカードを持っていれば比較的新しく作ったカードは解約しても影響は小さくなります。
どちらの長期的に見れば、スコアへの影響は小さいですが、短期的にはクレジットカードを解約することで、クレジットスコアも下がる可能性があることは覚えておきましょう。
【年会費無料のカードを解約する理由】
以上の理由により、年会費無料のカードは殆ど解約する理由はありません。
維持費がかからないのなら解約するより使わずに持っておいた方が良いケースも多いでしょう。
ただし Amex 5枚(4枚)ルールのように、カードを所持していることで新しくカードを作ることに影響を受けるケースもあります。
またChaseのカードなどは十分な期間、24カ月や48カ月を開ければ再度サインアップボーナスが貰えますが、既に所持している場合は受け取りに制限があるケースもあります。
こういったケースでは年会費無料のカードと言えど、キャンセルを考慮することもあるでしょう。
【年会費より特典が勝る場合はキープ】
年会費以上に価値のあるカードはキープ。これは当然のことです。
ただしこれを正しく計算するにはカードの特典が何ドル相当なのか、数字に置き換えて比較することが大切です。
以下にどのように考えるべきかのポイントを示しますので参考にしてみて下さい。
重複する特典は1つのカードのみでカウントする
例えばプライオリティパスは多くのプレミアムカードに共通する特典です。
あなたが Ritz-Carlton Credit Card を持っていてこのカードは解約することはないと考えているとしましょう。
その場合、Amex Platinum や Chase Sapphire Reserveをキープするかどうかはプライオリティパス特典が無くても、キープする価値があるかどうかを考えるべきです。
ステートメントクレジット特典は使えるもののみを評価
例としてAmex Platinum は多くのステートメントクレジットがあり、その合計は約$1,600になります。
これは年会費$695を優に上回っていますが、中には$300 Equinoxクレジットなど(個人的には)価値のない特典も含まれています。
逆にAmex Business Goldの年に$240のビジネスクレジットなどは殆ど現金と同じ価値があります。
このようにステートメントクレジットの特典は自分が無理なく使えるかどうかを考慮して価値を決定しましょう。
カードのポイント・キャッシュバック還元率は使う分を差額で計算
例えばAmex Gold は食料品店で4%のポイント還元のあるカード、 Amex Blue Business Plus はどこでも2%のポイント還元のあるカードの2枚を持っていて、Gold のポイント還元の価値を計算したいとしましょう。
月に$1,000、年で$12,000の出費をする場合だと、Goldなら48,000ポイント、Blue Business Plus なら24,000ポイントが年間で手に入るポイントです。
この差額24,000 MRポイントがAmex Gold の価値として計上するべきでしょう。
【実際の例】
手持ちのAmex Gold をキープするべきかどうか考えてみましょう。
私はこのカードの価値を以下のように計算しました。
私の考えるこのカードの価値は合計$410で、年会費$250を上回るので私にとってAmex Goldはキープカード!となります。
【解約ではなく、ダウングレードも考慮】
カードを解約すると先に挙げたようなデメリットがありますが、ダウングレードならばそのデメリットの多くを回避できます。
解約だけでなく、ダウングレードという選択肢も忘れずに考慮してみて下さい。
【絶対に解約・ダウングレードしてはいけないカード】
ここまでキープするか解約するかを考えてきましたが、中には絶対に解約やダウングレードしてはいけないカードもあります。
どんな状況であってもここ1年以内に作ったカードについては解約やダウングレードはするべきではありません。
あなたが本当にそう考えているかどうかに関わらず、ウェルカムオファーの目的のみでカードを作ったなどと疑われる場合、カード会社はかなり厳しい対応をすることがあります。
既に貰ったサインアップボーナスは回収されるリスクがありますし、そのカード会社の他のカードもブロックされ、二度とそのカード会社のカードを作ることが出来なくなるかもしれません。
年会費が返ってくるわけでもないのでカード開設から1年未満でキャンセルする理由はありませんし、大したことない理由でカード会社にブロックされるリスクを負う必要もありません。
キャンセルや解約するにしても、最低1年待って年会費が発生してからキャンセルやダウングレードの交渉をしましょう。年会費がポストされてからすぐでしたら、キャンセルなどした時はその年会費は払い戻ししてくれます。
【雑にキープできるおすすめカード】
Venture X
年会費$395にも関わらず、トラベルクレジット$300とアニバーサリーマイル$100相当分だけで年会費の相殺が可能と、旅行する人にとってはデメリットの無いカードです。
キャピタルワンラウンジへのアクセス、優秀なレンタカー保険、プライオリティパスなどお得感が満載です。
World of Hyatt
World of Hyatt は年に1回無料の宿泊特典が得られますが、この価値が年会費$95を優に上回っています。
さらに年に$15,000利用すれば追加の無料宿泊特典も貰えるHyatt好きにはたまらないカードです。
Ritz-Carlton Credit Card
Ritz-Carlton Credit Card は新規で作ることは出来ず、アップグレード限定のカードですが、$300のエアラインクレジットに無料の宿泊特典、レストラン利用も可能なプライオリティパスと年会費$450とは思えないハイスペックです。
さらに各種保険も優秀、宿泊実績にエリートステータス特典と解約する理由はほぼ無いのではと言うカードです。
【まとめ】
いかがだったでしょうか。あなたにとってのクレジットカードの価値を計算するのに一役買うことが出来たのでしたら幸いです。
実際にはざっくりの計算でも問題ありませんが、無駄に年会費を払い続けているカードが無いかの見直しの機会にしても良いでしょう。
ちなみに沢山のカードを作っている方は、スプレッドシートなどにカードの申請日や年会費とその支払日などをまとめておくと便利です。
年末年始のタイミングでクレジットカードも整理して、来年に向けての計画を立てて行きましょう。
以上、お読みいただきありがとうございました。皆さまのクレジットカードの作成の一助になれば幸いです。
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