Marriott BonvoyのクレジットカードはAmexからもChaseからも発行されており、ホテル系のカードの中でも最も複雑です。
今回はAmexより発行されているMarriott Bonvoy Bevy について評価していきます。
【評価・年会費・特典】
Marriott Bonvoy Bevy | ||
---|---|---|
おすすめ度 | ★★☆☆☆ | |
カードブランド | American Express / Personal | |
年会費 | $250 | |
ポイント還元率 | 6% | Marriott ホテル |
4% | レストラン・スーパーマーケット | |
2% | その他 | |
サインアップボーナス | 85,000 Marriott Bonvoy Points | |
ボーナス条件 | 6カ月以内に$5,000の使用 | |
その他の主な特典 |
1泊に付き1,000ポイント獲得 Marriott Bonvoy ゴールドエリート 15伯の宿泊実績 $15,000/年の利用で無料宿泊特典 |
|
外国為替手数料 | なし | |
公式サイト | americanexpress.com |
2024/2/9更新:155,000 Marriott Points の期間限定オファーが出現しました。
2024/5/2更新:155,000 Marriott Points の期間限定オファーは終了しました。
Marriott Bonvoy Bevy は年会費$250と決して安くないカードですが、無条件の無料宿泊特典やステートメントクレジット特典などの分かりやすい年会費を相殺出来る特典が無く、年会費相当の働きをさせるのは難しいカードです。
年間に$15,000費やすことで得られる無料宿泊特典は価値のある特典ですが、このカードにそこまで費やす価値があるかと問われれば怪しいところです。
Marriott Bonvoy Bevy は同じくAmexより発行されている上位のカードの Marriott Bonvoy Brilliant と2枚持ちの相性が良いとも言えず評価はイマイチです。
ガッツリ Marriott Bonvoy ブランドに寄せるなら上位のMarriott Bonvoy Brilliant や The Ritz-Carlton カードを、適度に使いたいならより年会費の安い Marriott Bonvoy のカードがおすすめで、Marriott Bonvoy Bevy はあまりおススメのカードではありません。
ただしMarriot ポイントはエアラインマイルに転送できるため、ホテルポイントの中では比較的価値が高いです。
サインアップボーナス目当てならば無くは無いといった印象ですが、エアラインマイルへの交換レートにはお気を付けください。
【サインアップボーナスの獲得条件】
Marriott Bonvoy のカードが共通で気を付けなければいけないのがサインアップボーナスの獲得条件です。
MarriottのクレジットカードはChaseとAmexで現在合計6枚存在しますが、ほとんどのケースで共存出来ません。
Marriott Bonvoy Bevy カードの場合はMarriott Bonvoy Business以外のカードを過去90日以内に持っていたり、過去24カ月以内にそれらのサインアップボーナスを受け取っていると、このカードのサインアップボーナスは貰えません。
中でもAmex ファミリールールの拡張により、Marriott Bonvoy Brilliant のサインアップボーナスを以前受け取っている場合は Marriott Bonvoy Bevy のサインアップボーナスを受け取れなくなりました。
逆にこのカードを持っていると Chase の Marriott 系のカードもサインアップボーナスの受け取りも制限されます。
このカードの作成前に今後Chase の Marriott 系のカードを作る可能性があるか検討したほうが良いでしょう。
【正直Marriotカードの中での立ち位置は微妙】
正直なところ Bevy は Marriott カードの中での立ち位置はイマイチと言わざるを得ません。
Chase の Boundless は年会費$95にもかかわらずカード更新時に上限35,000ポイントとは言え無条件で無料宿泊特典が付いています。
上位の Marriott Bonvoy Brilliant はカード更新時に無条件で上限85,000ポイントの無料宿泊特典が付いています。
要するにお手軽な年会費でホテルステイを楽しむ人に向けたカードなのか、Marriott ブランドに力を入れる人に向けたカードなのか中途半端な立ち位置のカードです。
ビジネスカードのMarriott Bonvoy Business を除いて、 Marriott Bonvoy ゴールドエリートステータスをカード作成のみで手に入るカードの中では最も年会費が安いのはメリットでしょうか。
ビジネスカードには抵抗があり、Marriott Bonvoy ゴールドエリートを体験してみたい方には選択肢に入るのではないかと思います。
このカードを作るならせめてサインアップボーナスが増額中を狙って作ると良いでしょう。
同年会費のChase Marriott Bonvoy Bountiful とは(中途半端な立ち位置と言う点も含めて)非常に類似したカードです。
【カード特典】
ゴールドエリートステータス
Marriottのゴールドエリートの詳細については公式サイトで確認できます。
ただゴールドでの部屋のアップグレードはされたらラッキー程度であまり過度な期待しないほうが良いでしょう。
暦年ごとに15泊の宿泊実績
15泊の宿泊実績が得られますが、Marriottパーソナルカードを複数枚持っていても重複はしません。
暦年で$15,000使用すると無料宿泊券(50,000ポイント上限)
メインカードとして使っていれば比較的達成可能な数字ではないかと思います。
この特典を無理なく取得できる方には比較的このカードはおすすめ出来ます。
【ポイント還元率】
基本$1使用で1ポイントで、Marriottグループのホテルでの使用で6倍、食料品店、レストランで4倍、その他で2倍となっています。
ただしMarriottのホテルでは公式サイトから予約することで 6(クレカ) + 10(Marriott会員) + 2.5(ゴールドエリート) の合計18.5倍のポイントが付きます。
このうち一番大きいMarriott会員の10倍は無料会員登録することで得られます。
また食料品店、レストランの4倍カテゴリについては年間$15,000使用分の上限があり、以降は2倍になります。
メインカードとしてもまあまあ使えるラインです。
また覚えておきたいことはMarriottのポイントはAmericanやJALなど他のポイントからは変換出来ないポイントにも交換出来るという事です。
通常3:1(Marriottポイント3に対しエアラインマイル1)ですが、60,000ポイントまとめて転送すれば5,000ポイントのボーナスが付きます。
(ただしアメリカン航空 AAdvantage、アビアンカ航空ライフマイル、デルタ スカイマイル、大韓航空 スカイパスはこのオファーの例外でレートは3:1固定です。)
なのでMarriott 60,000 : Airline 25,000で2.4:1の比率になります。お得な使い道とまでは言えませんが他の方法では獲得の難しいマイルなので覚えておくと良いでしょう。
【対抗カード】
Amex Gold
年会費$250と言えばこのカード、Amex Goldです。
汎用最強カードの1枚ですので、このカードを既に持っていたり、Marriotカードに拘りがあるのでなければぜひ検討してみて下さい。
Amex MRポイントはMarriottポイントへ転送することも出来ます。(ただしおすすめ転送先ではありません。)
Amex Platinum
そしてその上位のAmex Platinumも検討すべきカードです。
年会費は$695と高額ですが、このカードも持っているだけでMarriotのゴールドエリートステータスが付与されます。
ラウンジアクセスや各クレジットなど旅行好きならば損しない多くの特典が非常に魅力的なカードです。
Marriott Bonvoy Business
年会費が$125と Bevy よりも安いですが、ゴールドエリートステータスはしっかりあります。
Brilliant と相性も良いので将来的に Marriott ブランドに寄せていく可能性があるならこちらがおすすめです。
ただしサインアップボーナスがポイントでは無く無料宿泊特典の場合があるので、ポイント狙いの方はその点は要注意です。
【紹介リンク】
もしここまでの解説で Marriott Bonvoy Bevy カードを作ろうと思った方は下記リンクから作ってもらえると私にも紹介ポイントが入るので大変うれしいです。
ただし紹介リンクのオファーと公式のオファーでもらえるポイントに差がある場合がありますので、よくチェックしてもらえるポイントが大きい方のオファーを使ってください。
【まとめ】
いかがだったでしょうか。中途半場な立ち位置のカードですが、サインアップボーナス目的と割り切れば無くも無いかなぐらいのカードです。
とは言えChase 5/24 の枠を使いますし、Amex 5枚ルールの枠も使いますので、優先度としてはどうしても下がるでしょう。
Marriott ブランドが好きな方は The Ritz-Carlton Credit Card や Marriott Bonvoy Brilliant が優秀なのでそちらをチェックしてみてはいかがでしょうか。
またMarriottブランドのカードはAmexとChaseにカード会社がまたがっているため、サインアップボーナス受け取りのルールが複雑です。
今後の予定も含めて慎重に検討していきましょう。
以上、お読みいただきありがとうございました。皆さまのクレジットカードの作成の一助になれば幸いです。
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