2024年3月 Wells Fargo から新しいクレジットカードが発表されました。
年会費無料の Autograph Card の上位に位置付けされるカードで、その名も Autograph Journey Card です。
当初は支店に直接訪問する必要がありましたが、ついにオンラインでも申し込めるようになりました。
今回はそんな Autograph Journey Card について評価・解説をしていきます。
【評価・年会費・特典】
Wells Fargo Autograph Journeyservice Card | ||
---|---|---|
おすすめ度 | ★★★☆☆ | |
カードブランド | Wells Fargo / Personal | |
年会費 | $95 | |
ポイント還元率 | 5% | ホテル |
4% | エアライン | |
3% | レストラン・その他のトラベルカテゴリ | |
1% | その他 | |
サインアップボーナス | 60,000 Points | |
ボーナス条件 | 3カ月以内に$4,000の使用 | |
その他の主な特典 |
$50 エアラインクレジット 旅行関連補償 |
|
外国為替手数料 | なし | |
公式サイト | wellsfargo.com |
一見すると一般的な年会費$100クラスのクレジットカードのように見えます。
評価が高い点としては、トラベルポータルを経由せずともホテルやエアラインでの利用で高還元率を得られる点です。
ライバルカードである Chase Sapphire Preferred や Capital One Venture Rewards も旅行カテゴリで高い還元率を誇りますが、これらはそれぞれ専用の旅行ポータルサイト経由での予約に限られます。
旅行ポータルサイト経由での予約は、ホテルやエアラインなどを直接予約した場合と比べると問題が起きた時に、フロントやカウンターで直接解決できずたらい回しにされることがあるため敬遠する方もよくいます。
またそのポータルサイトが最安値を保証しているわけではないので、直接公式サイトでの予約でもポータルサイトでの予約のどちらでも高還元率を得られるこのカードは、効率よくそしてお得にポイントを貯めることができ、他のトラベルクレジットカードに比べて使いやすさと言う点で優れています。
$50 エアラインクレジットもエアラインチケットであればポータルサイト経由である必要も無いので使い勝手がよく、このカードの実質年会費は$45と言ってもいいでしょう。
反面、ポイントの転送先としては限定的で、Amex や Chase のポイントのような幅広いエアライン・ホテルを網羅しているわけではない点には注意が必要です。
総合的に見て、旅行用のクレジットカードとしては悪くはないものの、特別秀でているという印象も無い、可もなく不可もなし、といった評価に落ち着きます。
【ポイント転送パートナー】
このカードの発表にあたり、注目を集めたのがポイントの転送先パートナーでした。
と言うのも同じく Wells Fargo から発行されている BILT Mastercard は非常に優秀な転送先パートナーを持っているため、これと同クラスであれば革命的だと期待されていました。
しかし残念ながら同クラスと言うことは無く、非常に限定的な転送先パートナーのみという発表になりました。
ポイントの転送先は以下の通りです。
エアラインパートナーは1:1のポイント交換レート、Choice Privileges だけは 1:2(Wells Fargo 1ポイントに対し、Choice Privileges 2ポイント獲得)の交換レートです。
この中では Choice ホテルが使いやすく、それ以外は海外エアラインでの予約に慣れていないと扱いにくいかもしれません。
今後のパートナー拡大に期待と言ったところです。
【Wells Fargo カード間でポイント統合が可能】
Wells Fargo カードを複数枚持っている場合、これらのポイントを組み合わせることが出来ます。
つまり、Wells Fargo Active Cash Card を持っている場合、 Autograph Journey でカバーできないその他1倍のカテゴリを Active Cash の全てのカテゴリで2倍の還元率でカバーしつつ、ポイントを統合することが出来ます。
これは Citi の Double Cash と Premier のコンボに似ていますね。
2枚以上のカードを組み合わせて効率的にポイントを稼ぐというのは合理的な戦略です。
【その他の特典】
$50 エアラインクレジット
冒頭でも述べた通り非常に使いやすい特典です。
エアラインを指定する必要もなければ、ポータルサイト経由に限定されることもありません。
航空会社からの購入であれば自動で使われます。
ただしチャーター便やプライベートジェット便は航空会社とはみなされません。
暦年では無くカードの発行日基準で1年に1回付与されるので、1年で2回受け取ることは出来なさそうです。
旅行関連補償
旅行のキャンセル補償や荷物の紛失補償が付いています。
利用するためには全額このカードで決済する必要があります。
【ポイント還元率】
Autograph Journey は基本$1使用で1ポイントで、ホテルで5倍、エアラインで4倍、レストランとその他の旅行カテゴリで2倍、その他で1倍となっています。
ポイント還元率は良く、使い勝手の良いカテゴリが揃っており評価は高いです。
Wells Fargo の1ポイントは1セントの価値です。
【Wells Fargo のクレジットカードについて知っておくべきこと】
Wells Fargo には通常、保有できるクレジットカードの数に制限はありません。クレジットカードの申請に関しては一般的な推奨事項がそのまま適用されます。
またクレジットカードの規約には以下の一文が記載されています。
If you opened a Wells Fargo Credit Card account within the last six months, then you may not qualify to open an additional Wells Fargo Credit Card account. We may also limit how many open Wells Fargo Credit Card accounts you have.
過去6ヵ月以内に Wells Fargo クレジットカードを開設した場合、追加の Wells Fargo クレジットカードを取得できない可能性があります。また、 Wells Fargo クレジットカードの口座開設数を制限する場合があります。
あくまで "may not" という表現ですので回避出来る可能性は十分あります。
【対抗カード】
Wells Fargo Autograph Journey Card は優秀なカードですが、アメリカクレジットカード界の年会費$100付近のカードの争いは魔境です。
各カード会社の代表的なカードを見ていきましょう。
Chase Sapphire Preferred
Sapphire Preferred はポータル経由の旅行で5%、レストランとオンライングローサリーで3%、その他の旅行で2%の還元率を持ちます。
年間のホテルクレジット$50もあり、旅行で使えば1ポイントを1.25セントで使えますし、さらに United や Hyatt など優秀なポイント転送先も持っており、ポイントの価値自体が高いのが Chase カードの魅力です。
Citi Premier Card
Citi Premier は3%カテゴリとして、レストラン、スーパーマーケット、ガソリンスタンド、航空旅行、ホテルと非常に広く使いやすいカテゴリを持ちます。
3%と他のカードと比べると最大値は低いですが、レストラン、スーパーマーケット、ガソリンスタンドと旅行以外の分野でも働く点が優秀です。
Capital One Venture Rewards
Venture Rewards はトラベルポータル経由での5%還元も魅力的ですが、その他のカテゴリでも常時2%の還元が得られるのも魅力です。
他のクレジットカードではその他2倍の還元のために複数枚カードを持つこともありますが、Venture Rewards なら1枚でその役目を果たしてくれます。
反面レストランやスーパーマーケットなどでも追加の獲得はありません。
【紹介リンク】
現在このカードの紹介リンクを募集中です。
コメント欄、お問い合わせフォーム、またはTwitterのDMで紹介リンクをご連絡をください。
記事中に読者様の紹介リンクとして紹介いたします。
公式リンクは以下からどうぞ。
【まとめ】
いかがだったでしょうか。
新作カード Wells Fargo Autograph Journey Card の総合評価は悪くも無く良くも無くと言ったところですが、ポータル経由で無くとも旅行関連のカテゴリ高還元が得られ、使いやすさと言う点では優秀なカードです。
ポイントの転送先パートナーが増えれば今後化ける可能性もある楽しみなカードでもあります。
個人的には今のところ作る予定はありませんが、新しい転送先パートナーの追加を検討しているという発表もあったので引き続き注視していきたいカードの1つではあります。
以上、お読みいただきありがとうございました。皆さまのクレジットカードの作成の一助になれば幸いです。
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