
アメリカのクレジットカードは日本のものと比べて特典が非常に大きいです。
今回はこれらを駆使してほぼ無料で旅行するための初心者向けの情報をまとめてみました。
【アメリカでのクレジットカードを用いたポイ活の概要】

アメリカでクレジットカードを新たに作ると、多くの場合ボーナスが貰えます。このボーナスは大体「3か月以内に$3,000を使用すると50,000ポイントを獲得」といったものです。
このカードを作った時に貰えるボーナスのことをサインアップボーナスと呼び、サインアップボーナスを貰うために必要な出費の条件のことをミニマムスペンドと呼びます。
この例として挙げた50,000ポイントは大抵$500相当の価値がありますし、上手く旅行に使えば$1,000以上の価値になることもあります。
カードを作るだけでこれだけの価値のポイントを貰えるのは流石アメリカと言ったところで、日本ではこれほど多くのポイントは貰えません。
そのためアメリカでのポイ活は「カードを作ってサインアップボーナスを貰う」というプロセスを繰り返すことが基本的な戦略となります。
【基本的な流れ】

早速基本的な流れがを解説しましょう。おおよその流れは以下のようになります。
この行程はどれも大切なポイントがあります。
カードを作る頻度は、初心者の内は早くとも3ヵ月に1枚くらいが無理のないペースだと思います。
慣れてきてこのサイクルをもっと早く回せると思ったら頻度を上げていっても良いでしょう。
【作るカードを選ぶ】

どのカードを作るかの選択は非常に重要です。
作るカードとしてもっとも無難なのは様々なエアラインのマイルやホテルのポイントにも転送可能なフレキシブルポイントを貯めることの出来るカードです。
つまり Amex の MR ポイントを貯めることの出来る Amex Gold や、Chase の UR ポイントを貯めることの出来る Chase Sapphire Preferred などです。
旅行が興味ない方にとってもこれらのポイントは現金にも変換出来るのでおすすめです。
具体的に希望する旅行先が決まっている場合はそこから決めることも出来ます。
例えばカンクンに行きたいのなら、最寄りの空港からのルートを調べてそのエアラインのカードを作ったり、泊まりたいホテルのカードを作ったりといった具合です。
サインアップボーナスはいつでも貰えることが多いですが、時期によってプロモーションをやっており、貰えるポイントが増えたりします。
そういった情報は当サイトで更新して紹介していますし、毎月プロモーション中でおすすめのカードを紹介もしています。
渡米したての方に向けておすすめの作成順の記事なども書いてますので参考にしてどのカードを作るか選んでみて下さい。もちろんミニマムスペンドが達成可能かどうかの確認もお忘れなく。

【徹底解説】何故 Amex MR / Chase UR ポイントのクレジットカードがおすすめなのか?その理由を解説!
初心者ほどAmex MRポイント・Chase URポイントの稼げるクレジットカードがおすすめです。その理由を解説!

【超重要!】アメリカのクレジットカードの作る順番を徹底解説
アメリカのクレジットカードの作るべき順番について解説しています。様々なルールを考慮しつつ汎用性重視で紹介します。
【カードを申請する】

作るカードを決めたらカードの申請です。
ビジネスカードの申請時は少し迷うこともあるかと思い、申請手順を下記記事で解説しています。
またカードを申請しても必ずしも承認されるかは分かりません。
Amex はサインアップボーナスが受け取れない通達が出ることがりますし、Chase のカードは渡米すぐでは承認が下りにくいというデータもあります。
承認されなかったときはカード再審査を要求することも出来ますが、初心者の内は諦めて他のカードを作るのも良いでしょう。
今ダメだったからと言って将来もダメとは限りませんので、3ヵ月後、半年後、あるいは1年後に再チャレンジしてみましょう。

Amex ビジネスカード作り方ガイド
Amex のビジネスカードの作り方を画像付きで丁寧に解説します。

Chase ビジネスクレジットカードの作り方ガイド
Chase ビジネスカード作成の作り方解説です。項目について1つ1つ丁寧に解説しています。
【ミニマムスペンドを達成する】

さて無事カードが承認され、カードが手元に届いたらカードを使ってミニマムスペンドを達成していくことになります。
ミニマムスペンドの条件を無理なく達成できるならそれに越したことはありません。
厳しめのミニマムスペンドの場合は出費を出来るだけ新しいカードに集約させるようにしましょう。
例えば毎月の定期的な支払いもカードを切り替えたり、普段銀行振り込みで払っているものをクレジットカードでの支払いに切り替えたりしましょう。
家賃をクレジットカードで支払うための Plastiq (ただし手数料はかかる)というサービスや請求書をクレジットカードで支払う PayPal Bill Pay など普段カードで支払っていないものカードで支払えるようになるサービスやツールがあります。
また大きな出費を見込めるタイミングがあるなら、それに合わせてカードを作るというのも有効な戦略です。
時々当サイトでもミニマムスペンドを達成するための工夫について記事を書いています。
【ポイントを獲得、特典を活用する】

ポイントを獲得したらそれを有効活用しましょう。
roame などのサービスはお得な航空券を探すのに優秀なツールです。
また多くのクレジットカードにはステートメントクレジットなどの特典が付いています。
作ったカードの特典はよく確認して使い忘れが無いようにしゃぶりつくしましょう。

【有能かつ無料】お得な特典航空券の探し方!無料サーチツール「roame」紹介!
無料で特典航空券を探すのに役立つ検索ツールroameを紹介します。
【カードを維持するのか考える】

カードを作って約1年が経つと、再度年会費が発生しキープするのか、解約するのか、ダウングレードするのかという選択を迫れる時期になります。
サインアップボーナスを除いたカードの特典が年会費を上回っていると思うならキープ、そうでないなら解約かダウングレードを選択しましょう。
年会費が発生してもすぐにカード会社に連絡すれば大抵の場合は年会費は戻ってきます。
こうやってサイクルを回し、カードを2~3枚も作れば特典だけで十分な旅行が出来るはずです。

U.S.クレジットカードをキープするべき理由・キャンセルするべき理由
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【無料旅行するには始めてからどれくらいかかるのか】

無料で旅行するのにカードが何枚くらい必要なのか。
もちろんこれはどこに行くか、何人の旅行なのか、フライトやホテルのグレード様々な要素があるので一概には言えません。
参考としては1枚のクレジットカードで日本行の往復ビジネスフライト1人分を賄えるポイントは稼げますし、3~4枚あれば2人でカンクン旅行のホテルとフライトを賄えるぐらいは出来るでしょう。
3ヵ月に1枚作るとすれば年に1回くらいはカード特典だけで旅行が出来ると言っていいでしょう。
【押さえるべきルール】

アメリカのクレジットカードの特典はすさまじいものではありますが、無条件にいくらでも作れるわけではありません。
各クレジットカード会社に何枚までしか作れないとか、何日に何枚までしか承認されないだとか、様々な制約があります。
もっとも悪名高いのが Chase の 5/24 ルールで、24ヵ月に5枚までしかカードを作れないというルールです。
このため出来るだけ Chase のカードを優先して作りたいところですが、抜け穴もあるのでうまく付き合っていくことが大切です。

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【ビジネスカードを恐れることなかれ】

アメリカでのクレジットカードでポイ活する上ではビジネスカードの作成は避けては通れない道です。
理由としては作る労力はパーソナルカードとほとんど変わらないことと、作れるカードの幅が種類も枚数も非常に増えるからです。
ビジネスカードを作るための資格は何らかのビジネスをしていることですが、ebayやFacebookマーケットで何かを売った経験でも良いですし、自称SNSインフルエンサーでもアフィリエイターでも可能です。
現在の収益や売り上げ無くても、アメリカではこれらのような非常に小さなビジネスでも正式なビジネスとして認められます。
ビジネスカードは獲得できるポイントも非常に大きいですし、絶対に逃せないポイントです。
【始めるのに最適なカード】

アメリカでの優秀なカードは数あれど、万人に勧められるカードはやはりこの2枚で、1枚は Amex Gold、もう1枚は Chase Sapphire Preferred です。
どちらも高額なサインアップボーナス、普段使いで高倍率で貯まるポイント、ほぼ年会費を帳消しに出来る特典、と隙の無いカードです。
とりあえず始めたい方はこのどちらかから始めるのがおすすめです。
将来的には選ばなかった方も作ることになるでしょうから、どちらを最初に選んでも大丈夫です。

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【注意点】

このクレカポイ活という趣味を始めるにあたってはいくつか注意点があります。
1つは否が応でも手持ちのクレジットカードが増えるので管理が大変になります。
特に月々の支払漏れは絶対に無いように注意しましょう。カードを作ったら即自動支払いの設定をするのがおすすめです。
私はこれに加えてカード名、カード申請日、年会費、サインアップボーナス内容、解約日、などをまとめたスプレッドシートで管理しています。
もう一つは多少なりともクレジットスコアへの影響があることです。
最終的には気にならなくなると思いますが、新しいクレジットカードを申請すれば一時的にスコアは下がります。
家や車のローンを組むなど、クレジットスコアが重要になるイベントがある方はこれを考慮しておく必要があるでしょう。
【まとめ】

アメリカのクレジットカードはサインアップボーナスが非常に大きいため、これを貰うサイクルを回すことで簡単に大量のポイントが手に入ります。
ただ急に大量のカードをいきなり作ろうとするのはおすすめしません。
まずはゆっくり始めて、徐々にスケールアップするのがおすすめです。
最後にほぼ無料とは言いますが、カードの年会費だけはどうやってもかかります。ただし上手くやれば年会費以上の価値を得ることは十分可能ですので気になる方は最初の1枚からクレカポイ活を始めてみてはいかがでしょうか。
以上、お読みいただきありがとうございました。皆さまのクレジットカードの作成の一助になれば幸いです。
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