Marriott BonvoyのクレジットカードはAmexからもChaseからも発行されており、ホテル系のカードの中でもカードの取得条件が最も複雑です。
今回は新規で作れる Marriott のカードの中で最も高級な Amexより発行されているMarriott Bonvoy Brilliant について評価していきます。
【評価・年会費・特典】
Marriott Bonvoy Brilliant | ||
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おすすめ度 | ★★★★☆ | |
カードブランド | American Express / Personal | |
年会費 | $650 | |
ポイント還元率 | 6% | Marriott ホテル |
3% | レストラン・フライト | |
2% | その他 | |
サインアップボーナス | 95,000 Marriott Bonvoy Points | |
ボーナス条件 | 6カ月以内に$6,000の使用 | |
その他の主な特典 |
$300 Dining Statement Credit $100 Marriott Bonvoy Property Credit Platinum Elite Status 暦年で $60,000 利用後、選択式の特典 無料宿泊特典(85,000 ポイント上限) Global Entry or TSA Precheck Credit 25泊の宿泊実績 Priority Pass Select |
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外国為替手数料 | なし | |
公式サイト | americanexpress.com |
2024/5/2更新:185,000 Marriott Points の期間限定オファーは終了しました。
個人的な意見では、数ある Marriott カードの中でも持つ価値が高いのは3枚。同じく Amex より発行されている Business 、そして新規発行は出来ずアップグレードからしか作ることの出来ない Ritz-Carlton 、そしてこの Brilliant です。
この Brilliant は年会費は高額ではあるものの、$300 のダイニングクレジットと毎年得られる無料宿泊特典で年会費以上の働きは簡単に出来ます。
それに加えて無条件のプラチナエリートステータスが与えられるだけでなく、宿泊実績も他のカードと比べて頭一つ抜けている25泊が与えられるのでチタンエリートを目指すことも可能で、Marriott 派には必携と言っても差し支えないカードです。
【サインアップボーナスの獲得条件】
Marriott Bonvoy のカードが共通で気を付けなければいけないのがサインアップボーナスの獲得条件です。現在新規で発行出来る Marriott のクレジットカードは Chase と Amex で現在合計6枚存在しますが、ほとんどのケースで共存出来ません。
Marriott Bonvoy Brilliant は以下に該当する場合はサインアップボーナスを受け取れません。
要するに Chase 発行の Marriott カードを過去24カ月以内に作っているとアウト。Ritz-Carlton カードに至っては持っててもダメ。
Amex の Bevy と Business はサインアップボーナスを受け取っていたり、持っていたりしても大丈夫です。
逆にこのカードを持っていると Chase の Marriott 系のカードもサインアップボーナスの受け取りも制限されます。
このカードの作成前に今後 Chase の Marriott 系のカードを作る可能性があるか検討したほうが良いでしょう。
【無料宿泊特典】
Marriott Bonvoy Brilliant はカード更新時に最大 1泊 85,000 ポイントまでのホテルを選んで無料で宿泊する特典を受け取ります。
カード更新時なので初年度は受け取れないことは注意しましょう。
他の Marriott カードの無料宿泊特典は最大 35,000~50,000 ポイントのことが多いので、それに比べて高級なホテルに宿泊することが出来ます。
さらに自腹で 15,000 ポイントまで追加して、最大 100,000 ポイントまでのホテルに宿泊することも可能です。
これによってかなり広い範囲の高級ホテルをカバーすることが出来ますし、後述のプラチナエリートのステータスも相まって満足度は高いでしょう。
【$300 Dining Statement Credit】
Marriott Bonvoy Brilliant は毎月 $25、年間合計 $300 のダイニングクレジットの特典を提供しています。
多くのクレジットカードがちょっと使いにくいステートメントクレジットの特典を付けて年会費を上げていますが、Brilliant のこのダイニングクレジットは非常に使い勝手の良い特典です。
と言うのも、レストランカテゴリでこのカードを利用すれば自動でこのステートメントクレジットの特典が使われます。
Amex Gold の特典のようにある程度利用できる範囲が決まっているということもありません。
普段からレストランで月当たり $25 以上の出費をしている方にとっては無理なく価値を最大化出来る優れた特典です。
【$60,000 支出後の The Brilliant Earned Choice Award】
Marriott Bonvoy Brilliant では、 暦年に $60,000 を利用すると、以下の3つのうち1つを選択しその特典を受け取れます。
年間 $60,000 の利用は中々に大変ですが、Marriott の特典を最大限生かすのでしたら狙っていきたいところです。
中でもおすすめは、やはり無料宿泊特典でしょう。
公式サイトはこちら→ The Brilliant Earned Choice Award
【プライオリティパス特典】
プライオリティパスによって世界中の1400を超えるラウンジに入ることが出来ます。ラウンジの場所については公式サイトをご確認ください。
クレジットカードそのものに付く権利ではなく、プライオリティパスを無料で申請出来る権利なのでカードを作ったら忘れずに申請しましょう。
プライオリティパスラウンジはAmex PlatinumやChase Sapphire ReserveやCapital One Venture Xなどでも入ることが出来ますので高級カードではおなじみの特典です。
Amex 発行のプライオリティパスではプライオリティパスレストランではクレジットを受け取れないことに注意しましょう。
個人的には年1回までという制限はあるものの Chase Sapphire Lounge がクオリティが高くてお気に入りです。
【その他の Marriott での特典】
Platinum Elite Status
Marriott のプラチナエリートの詳細については公式サイトで確認できます。
主なところは以下の通りです。
チタンエリートを目指す人もいるのでしょうが、プラチナエリートでもかなり優秀な特典を享受出来ます。
25泊の宿泊実績
この25泊の宿泊実績も Brilliant の目玉の特典の1つです。
パーソナルクレジットカードでは宿泊実績は重複しません。つまり例えば Marriott Bevy とこの Brilliant を2枚同時に持っていても 15 + 25 で40の宿泊実績とはなりません。
パーソナルカードの中で最も大きいものが優先されるのですが、この Brilliant の25泊という数字は他のカードでは提供しておらず、最大値です。
そのため Marriott のチタンエリートを目指す人にとっては是非手に入れたいカードになります。
ビジネスカードの宿泊実績は合算されるので Marriott Bonvoy Business との相性はバッチリです。
ちなみにこの宿泊実績は Marriott のライフタイムステータスにカウントされます。
$100 Marriott Bonvoy Property Credit
このカードで Ritz-Carlton もしくは St. Regis を2泊以上で予約した場合、ホテル内で使える $100 のクレジットを獲得します。
ただしこれは "special rate" で予約する必要があり、つまるところ割引されていない正規の値段で予約する必要があります。
そのためあまり魅力を感じない特典です。
【ポイント還元率】
基本$1使用で1ポイントで、Marriottグループのホテルでの使用で6倍、レストランとフライトで3倍、その他で2倍となっています。
ただしMarriottのホテルでは公式サイトから予約することで 6(クレカ) + 10(Marriott会員) + 5(プラチナエリート) の合計21倍のポイントが付きます。
このうち一番大きいMarriott会員の10倍は無料会員登録することで得られます。
フライトの3倍カテゴリは航空会社から直接購入するものに限られます。
ポイント還元の面では積極的に使うカードでは無いですが、前述の $60,000 支出での特典を狙う場合は3倍カテゴリを上手く使いたいところです。
また覚えておきたいことはMarriottのポイントはAmericanやJALなど他のポイントからは変換出来ないポイントにも交換出来るという事です。
通常3:1(Marriottポイント3に対しエアラインマイル1)ですが、60,000ポイントまとめて転送すれば5,000ポイントのボーナスが付きます。
(ただしアメリカン航空 AAdvantage、アビアンカ航空ライフマイル、デルタ スカイマイル、大韓航空 スカイパスはこのオファーの例外でレートは3:1固定です。)
なのでMarriott 60,000 : Airline 25,000で2.4:1の比率になります。お得な使い道とまでは言えませんが他の方法では獲得の難しいマイルも手に入りますので覚えておくと良いでしょう。
【対抗カード】
Hilton Honors Aspire
同じく Amex より発行されている最高級ホテルカード。
カード作成で Hilton 最高のダイヤモンドステータスも手に入りますし、年間の無料宿泊特典もあります。
また $60,000 使用すればこちらは2泊の無料宿泊特典があります。
代わりにこちらのカードはプライオリティパスはありませんし、ステートメントクレジット特典も使いにくさがあります。
Ritz-Carlton Credit Card
新規申し込みは出来ないものの、Ritz-Carlton Credit Card も Marriott Bonvoy Brilliant と合わせて持ちたいカードです。
こちらのカードも Brilliant と同クラスの 85,000 ポイント上限の無料宿泊特典がありますし、年会費も $450 と最高級カードにしては優し目です。
Chase 発行なのでプライオリティパスがレストランでも利用できます。
作る順番としては Brilliant を作ってから Ritz-Carlton を狙いに行くのがおすすめです。
【紹介リンク】
もしここまでの解説で Marriott Bonvoy Brilliant カードを作ろうと思った方は下記リンクから作ってもらえると紹介ポイントが入るので大変うれしいです。
ただし紹介リンクのオファーと公式のオファーでもらえるポイントに差がある場合がありますので、よくチェックしてもらえるポイントが大きい方のオファーを使ってください。
【まとめ】
いかがだったでしょうか。
高級ホテルが好きな人にはピッタリのカードで、 Marriott のプラチナエリートステータスが欲しかったり、チタンエリートを目指す人に特におすすめのカードです。
このカードでステータスを獲得し、貯まったポイントや無料宿泊特典を使うことで、最低限のコストで最大限にホテル宿泊が楽しめます。
エリートステータスで朝食が無料になるのもお財布に優しい嬉しい特典です。ただし全ての Marriott ブランドが無料の朝食を提供しているわけではありませんのでご注意ください。
逆にあまりホテルのクオリティにはこだわらないといった人には不向きなカードと言えるでしょう。
アメリカで Marriott ホテルを最大限楽しむのなら、この Marriott Brilliant と Business 、そして可能であれば Ritz-Carlton を組み合わせせるのが最善だと思います。
その他 Amex のカードに関する一般的な注意事項は下記記事を参考にしてみてください。
以上、お読みいただきありがとうございました。皆さまのクレジットカードの作成の一助になれば幸いです。
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2 件のコメント:
記事ありがとうございます。
質問です。
ブリリアントは日本のレストランでも300ドルクレジット使えますか?
公式サイトには世界中のレストランで使える、とあるので日本でも使えるかと思います。
ただし実際はどうコード化されているかによるので、日本でも使えるレストランと使えないレストランが出てくると思います。
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