
アメリカのクレジットカードによるポイ活をしていると NLL オファーという言葉を耳にするかもしれません。
今回はそんな Amex NLL オファーについて解説しています。
【前提知識:Amex 生涯に一度ルール】

ご存じの方も多いでしょうが Amex のクレジットカードのサインアップボーナスは生涯に一度しか受け取れないとされており、これに関してはオファー時の規約に明記されています。
これを Lifetime Language (生涯に関する記載)と呼びます。
ちなみに生涯に一度、と言いつつ実際にはサインアップボーナスを受け取ってから5年~7年程度で再度受け取れるようになると言われています。
それでも Chase などの48ヵ月ルールと比べても再度ボーナスを受け取るには長いクールタイムが必要なことには間違いありません。
【NLL オファーとは】

NLL とは No Lifetime Language の略で上記で説明した生涯に一度に関する記載が規約にないことを指します。
つまり NLL オファーとは、以前に同じもしくは同一ファミリーのカードを作ってサインアップボーナスを受け取った場合でも、再度サインアップボーナスを受け取ることが出来るオファーのことです。
また以前のカード作成有無に関わらず、何らかの理由でサインアップボーナスを受け取る資格のない場合は Amex は審査前にポップアップで知らせてくれますが、NLL オファーはこのポップアップも発生しにくいと言われています。

【恐怖の虚無オファー】Amex Pop Up Jail について
Amex Pop Up Jail - アメックスのカード申請時にポップアップでオファーの資格が無いことを知らされる件 についての解説記事になります。
【NLL オファーは得なのか】

すでに同じカードのサインアップボーナスを貰うなどして、通常のオファーの受け取り資格が無い人にとっては、本来受け取れないボーナスを手に入れるチャンスという意味ではこれは非常に価値があります。
逆に通常のオファーの受け取り資格がある人にとっては NLL オファーにこだわる必要は全くありません。
最初のサインアップボーナスを NLL オファーから作ったとしても、「生涯に一度」の機会は使ったとみなされます。
そのカードのサインアップボーナスをもう一度獲得するには NLL オファーに頼らざるを得ないことになります。
また Amex のクレジットカードは同じカードを2枚持つこと自体は問題ありませんので、解約せずに持っている場合でも同じカードを作ることが出来ます。
【NLL オファーの見つけ方】

ポイントやマイルの世界に深く入り込むほど NLL オファーは見つけやすくなります。
当サイトでも公開されたオファーは出来るだけ記事にするようにしています。
またクローズドコミュニティのみで出回る NLL オファーへのリンクもあります。
結局のところ NLL オファーへのリンクは様々な箇所で出回るのでいろいろな Web サイトを回ったり、コミュニティに参加するなどして自分で探すほかありません。
このサイトも NLL オファーの見つかる場所の1つを目指して運営していきます。
という情報だけでは寂しいので使えるかどうか分からない NLL オファーリンクを置いておきます。大体リンク先は死んでるようですが時々機能することがあるようですので定期的にチェックしてみると良いかもしれません。
【NLL オファーの存在する代表的なカード】

当然ですが NLL オファーと呼ばれるオファーが存在するのは Amex のクレジットカードのみです。
その代表的なカードには Amex Business Platinum, Amex Business Gold, Blue Business Plus, 各 Delta Business Cards, 各 Hilton Cards などが含まれます。
NLL オファーに興味のある方は、最初のサインアップボーナスは通常の LL オファーで早々に作り終えて、NLL オファーが見つかった時に備えるような戦略をとることも面白いでしょう。
【NLL オファーのリスク】

NLL オファーの利用は Amex のサインアップボーナスは一生に一度しか受け取れないというルールのすり抜け行為ですのである程度のリスクは付きまといます。
大抵の NLL オファーリンクは特定のユーザーに向けて配信されたメールから流出したものだったり、URL を改竄して生成されたものだったりします。
これらは Amex の意図しないものである可能性が高いため、シャットダウンやポイントの没収などの措置が取られないとは言い切れません。
例えばこのリンクを見てみましょう。
https://www.americanexpress.com/en-us/campaigns/small-business/bundles/business-gold-employee-card/
これは先ほど紹介した代表的な NLL オファーリンクの URL です。これについては比較的安全なはずです。
ではこちらのようなリンクはどうでしょうか。
https://www.americanexpress.com/us/credit-cards/card-application/apply/business-platinum-charge-card/61303-9-0/#
URL の末尾の数字や記号はオファーの種類や対象者の識別等に使われるマーケティングのコードでしょう。これらの数字と記号の羅列からリスク度合いを測ることは出来ませんが、直接郵便や E-mail で受け取ったのでなければ本来であればこれはあなたの受け取ることの出来なかったリンクです。そのため上で紹介したリンクよりはリスクがあるでしょう。
脅すわけではありませんが2021年には特定の NLL オファーリンクを使ってカードを開設した人の多くがシャットダウンされるということもありました。(参考:Frequent Miler;Waves of Amex shut downs this week)
この2021年以降は NLL 起因のシャットダウンは私は聞いていませんが、リスクがあるのは間違いありませんので、NLL オファーの利用は自己責任でご自身のリスク許容度の範囲内でご利用ください。
【まとめ】

NLL オファーとは No Lifetime Language オファーの略で、本来資格が無い場合でもサインアップボーナスを受け取ることが出来るオファーです。
Amex MR ポイントや Hilton ポイント、 Delta マイルなど Amex が発行するカードで手に入るポイントをより多く獲得する手段として非常に優秀です。
ある程度のリスクがある行為ですので自己責任にはなりますが、クレジットカードでポイ活を強く進めて行きたい方は、これも戦略に取り入れてより効率よくポイントを獲得していきましょう。
以上、お読みいただきありがとうございました。皆さまのクレジットカードの作成の一助になれば幸いです。
X(旧Twitter)もやってますので是非フォローしてください
ブログランキング参加しています。よろしければクリックをお願いします。


3 件のコメント:
いつも情報ありがとうございます。一般的な質問なのですが、アメックスのミニマムスペンドでは、オフィス・デポやStaples店頭でのギフトカード購入は避けたほうがいいのでしょうか。それとも店頭であれば、問題なくミニマムスペンドとしてカウントされ特に問題もないのでしょうか。お教えいただけますと幸いです。
ギフトカードの購入は規約上ミニマムスペンドにカウントしないと明記されていますので、最悪のケースは考えて置いた方が良いでしょう。
ただ特定のショップのギフトカード(例としてStarbucksやBestbuyのギフトカードなど)は経験上問題ありません。
VISAやMastercardのようなどこでも使えるタイプのギフトカードは危険度が上がります。
あとはご自分がどこまでリスクを取れるかの判断になります。
ちなみに私はAmexのミニマムスペンドではVISAやMastercardの購入はしません。
ご自身の経験も含めて共有していただき大変ありがたいです。参考にいたします。
コメントを投稿