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2024/07/22

リテンションオファーをもらおう


クレジットカードで手に入るポイントやマイルの獲得方法としてはサインアップボーナスやカード利用によるポイント還元が主流ですがリテンションオファーはご存じでしょうか。

カードの年会費を払い、継続をするのならリテンションオファーの確認をするのが賢明です。

今回はアメリカのクレジットカードの豆知識、リテンションオファーについて解説します。


【リテンションオファーとは】

維持

ここで言うリテンションオファー(Retention Offer)または保持オファーとは、クレジットカードをキープするの促すために与えられるボーナスのことです。

多くのクレジットカード発行会社がカード開設を促すためにサインアップボーナスを提供していますが、これらは数年あるいはそれ以上クレジットカードを使ってくれることを見込んでのものであり、1~2年で解約されてしまうと元が取れません。

そのためクレジットカード発行会社は、顧客から解約の連絡を受けた時にリテンションオファーを提供し、より長くクレジットカードを使ってもらおうとすることがあります。

その内容は様々で、ボーナスポイントやステートメントクレジットの付与、年会費の一部もしくは全額免除だったりします。

リテンションオファーは何もしなくてもクレジットカード発行会社からオファーが送られてくるものではなく、自分からクレジットカード会社に問い合わせなければ受け取れないことには注意が必要です。


【発行会社によるリテンションオファーの違い】

パソコン

クレジットカード発行会社によってリテンションオファーのアプローチは異なります。

Amex は群を抜いて寛大であり、ほぼすべての主要なクレジットカードでリテンションオファーを提供していることで知られています。何なら年会費無料のクレジットカードでもリテンションオファーを受け取れたという情報すらあります。

Chase に関しては厳しめでリテンションオファーを受け取れたという報告は少ないですが、全くないことは無いようです。

Citi も無いことはなく、Citi Strata Premier のようなプロパーカードよりも、アメリカン航空の提携カードなどの方がリテンションオファーの報告は多いようです。


【リテンションオファーの獲得方法】

戦略

大切なことは終始紳士的に、丁寧に、相手を威圧するようなことは絶対に避けましょう。

人対人の交渉事ですし、相手にあなたを良い顧客だと思わせることが何より大切です。

必ずしも万人が受け取れるとは限りませんので、ダメなときはダメと諦めることも肝心です。

リテンションオファー確認のタイミング

基本的にクレジットカードを1年以上使った後、年会費がポストされてからその月の支払い期日の間にリテンションオファーを確認することをおすすめします。ただし強者は3ヵ月に1度の頻度でリテンションオファーが無いか確認しているらしいです。

カード発行会社へ連絡する

問い合わせ方法は電話がベターですが、Amex の場合はチャットでも対応してくれます。Chase の場合は Secure Message を送ることも出来ますが成功率は高くありません。

カード解約を検討している旨を伝える

電話やチャットで担当者と繋がったら "I’m thinking of closing this card given its large annual fee, but before I make a decision, I was checking to see if there are any retention or spending offers available."(年会費が高いので、このカードを解約しようと思っているのですが、その前にオファーがないかチェックしたいです。)などと伝えてみましょう。スタンスは「解約したい」ではなく「解約するか迷っている」とするのが重要です。

リテンションオファーを貰う

大抵の場合、まずは解約しようとしているクレジットカードの特典の解説しようとします。

カードの特典は素晴らしいものだが自分の場合は年会費に見合いそうにないと丁寧に伝えましょう。

そうして何らかのリテンションオファーが提示され、それに満足すればそれを受け入れる旨を伝えましょう。もしくは他にオファーが無いか再度聞いてみることも出来ます。

オファーの判断をする

もし満足いくオファーでなかったり、リテンションオファーが提示されなければ、解約前にもう少し考えてみるなどと言って一度会話を終わらせましょう。ポイントはその場で解約を決断する必要はないということです。

満足いく結果を得られなかったとしても、時間をおいて再度試せば新たなオファーを提示してもらえることもあります。

オファーの獲得

オファーを承諾したら条件がある場合(ミニマムスペンドなど)はそれを達成しましょう。

数日~数週間で承諾したボーナスが手に入ります。


【リテンションオファーの例】

山

以下は私が実際に受け取ったり、ネット上で見かけたリテンションオファーの一例です。

あくまで感覚ですが Amex のリテンションオファーは毎年は貰えず、2年に1度もらえているようです。

Amex Gold

年会費:$250
オファー:3ヵ月で$2,000利用で20,000MRポイントを獲得

Amex Platinum

年会費:$695
オファー:3ヵ月で$3,000利用で25,000MRポイントを獲得

Amex Business Platinum

年会費:$695
オファー:3ヵ月で$15,000利用で150,000MRポイントを獲得

Marriott Bonvoy Brilliant

年会費:$650
オファー:3ヵ月で$2,000利用で20,000ポイントを獲得

Ritz-Carlton credit card

年会費:$450
オファー:$150のステートメントクレジットを獲得

Citi Strata Premier

年会費:$95
オファー:$95のステートメントクレジット、もしくは10,000 ThankYou ポイントを選択して獲得

US Bank Altitude Reserve

年会費:$400
オファー:3ヵ月で$5,000利用で4,000ポイントを獲得


【まとめ】

まとめ

時には本気でカードを解約しようと思っていても、リテンションオファーが貰えるならとカードを継続する気になることもあります。

ただしカードを本気で解約すると思っているかどうかに関わらず、年会費がポストされたらカード発行会社に鎌をかけてみると思わぬリテンションオファーが貰えるかもしれません。

たった一回の電話で数百ドルの年会費が免除になる可能性もありますし、デメリットも無いのでコミュニケーションが苦手な方も勇気を出してチャレンジしてみることをおすすめします。

もしよろしければ皆さんのリテンションオファーの経験をコメント欄でシェアしていただけますと幸いです。


以上、お読みいただきありがとうございました。皆さまのクレジットカードの作成の一助になれば幸いです。

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