United Quest Card は Chase の発行する ユナイテッド航空のクレジットカードのラインナップの中で2番目に年会費の高いカードです。
ユナイテッド航空を頻繁に利用する方にとっては年会費の回収は簡単ですが、どの程度利用するとこのカードが十分な価値を発揮出来るのか確認していきましょう。
【評価・年会費・特典】
United Quest Card | ||
---|---|---|
おすすめ度 | ★★★☆☆ | |
カードブランド | Chase / Personal | |
年会費 | $250 | |
ポイント還元率 | 3x | United 航空での購入 |
2x | その他トラベル、レストラン、ストリーミングサービス | |
1x | その他 | |
サインアップボーナス | 70,000 Miles + 500 PQP 期間限定 | |
ボーナス条件 | 3カ月以内に$4,000の使用 | |
その他の主な特典 |
特典航空券予約時5,000マイル獲得(最大10,000マイル/年) $125/年 ユナイテッド航空クレジット 2つまで預入手荷物無料 $500利用ごとに25PQP獲得(最大6,000PQP/年) 優先搭乗 ユナイテッド航空でのドリンク25%バック $100 Global Entry 等のクレジット |
|
外国為替手数料 | なし | |
公式サイト | chase.com |
United Quest Card の特徴の1つはサインアップボーナスに PQP 、つまりユナイテッド航空のステータスを獲得するために必要なポイントが含まれる点です。
ステータス獲得を目指す人には地味にうれしいですが、より高いステータス獲得をクレジットカードの利用額を通じて目指すのならば上位の United Club Infinite Card の方が適しているかもしれません。
そのためこの PQP についての特典は無視してしまってもいいですし、狙うとしてもシルバー~プラチナぐらいを目指す人におすすめです。
年会費の回収ポイントとして $125/年のユナイテッド航空クレジットと、特典航空券利用時の最大10,000マイル/年の2つが優秀です。
1マイル=1セントと簡単に計算すれば、合計で$225/年となり、年会費$250の大部分を相殺してくれます。
【最大6,000 PQP(Premier qualifying points)の獲得】
United Quest Card では $500 の利用ごとに 25 PQP が付与され、年間最大 6,000 PQP まで獲得することが出来ます。つまり年間利用が$120,000で最大獲得額に到達します。
カード利用のみでステータス獲得を狙うのはかなり厳しいので、ユナイテッド航空を利用して順当にポイントを貯めることも並行した方が良いでしょう。
以下は、2024 年の MileagePlus エリートステータスの獲得条件です。
ステータス | PQF + PQP | PQPのみ |
---|---|---|
Silver | 12 PQF + 4,000 PQP | 5,000 PQP |
Gold | 24 PQF + 8,000 PQP | 10,000 PQP |
Platinum | 36 PQF + 12,000 PQP | 15,000 PQP |
1K | 54 PQF + 18,000 PQP | 24,000 PQP |
Premier qualifying flights (PQF): ユナイテッド航空を利用したフライト数
Premier qualifying points (PQP): ユナイテッド航空の航空券の基本運賃やその他追加料金等で獲得できるポイント
【特典航空券予約時5,000マイル獲得(最大10,000マイル/年)】
この特典はマイルを使った特典航空券を予約すると 5,000マイルを獲得できるという特典です。年2回、つまり最大10,000マイル/年 獲得することが出来ます。
特典航空券の旅程にはユナイテッド航空が運航するフライトが1つ以上含まれている必要があり、予約にはカード会員本人が含まれている必要もあります。
この特典は暦年では無く、カード発行から数える1年で計算されます。
年に最低2回マイルを使った予約をする人ならば自動的に適用される特典です。
【$125/年 ユナイテッド航空クレジット】
United Quest Card は年間 $125 のユナイテッド航空クレジットを提供しています。
これはユナイテッド航空での対象のものを購入した際に年間 $125 までキャッシュバックされるというものです。
対象は、ユナイテッド航空から購入した航空券、およびユナイテッド航空を通じて購入した座席のアップグレード、機内食と飲み物、Wi-Fi、手荷物サービス料、などが含まれます。
普通に航空券の利用でトリガーされるので非常に使いやすいクレジット特典です。
【その他の特典】
ユナイテッド航空利用時の特典
預入荷物については同じ予約の本人と同伴者一名それぞれが2つの荷物が無料で預入出来ます。
アップグレードについてはプレミアステータスを持っている場合のみが対象です。
様々な補償
United Quest Card には以下のような補償があります。
Global Entry、TSA PreCheck、NEXUS クレジット
Global Entry、TSA PreCheck、NEXUS いずれかで4年ごとに最大$100のクレジットを利用できます。
無料のDoorDash DashPass
2024年12月31日までに有効化する必要があります。
【ポイント還元率】
United Quest Card は基本$1使用で1マイルで、ユナイテッド航空の利用で3倍、その他のトラベル・レストラン・ストリーミングサービスで2倍、その他で1倍となっています。
ユナイテッド航空のフライトでは無料のマイレージ会員で5倍のマイルが獲得できるので合計倍率は8倍となります。
その他のトラベルカテゴリは、ホテル、ユナイテッド以外のフライト、地下鉄、公共交通機関、クルーズ、レンタカー、タクシー、など幅広いカテゴリが対象となります。
【United Explorer Card との比較】
年会費$95(初年度無料)の Quest の下位カードである United Explorer Card とどちらを作るべきか悩む人もいるでしょう。
簡単に言えば年1~2回しかユナイテッド航空を利用しない人には Explorer がおすすめで、3回以上利用する人には Quest がおすすめです。
年会費の違い以外に Explorer のみの特典として年2枚のユナイテッドクラブのワンタイムパスがあります。ただしこれは1枚$59で購入することができ、Quest の$125ユナイテッド航空クレジットで購入することも出来ます。
また Explorer は初年度年会費無料ですので1年でカード解約を検討している人には向いており、逆にカードを長くキープする予定の人には Quest の方が長期的に見て得が多いでしょう。
ただし Quest の特典は年に何度かユナイテッド航空を利用しなければ元が取れない特典がほとんどですので、年2回の特典航空券でのマイル獲得と$125のクレジットをうまく使いきれるであろう年3回の利用が Quest の方が良い選択でしょう。
年1~2回の利用しか見込んでおらず、その間にユナイテッドワンタイムパスも上手く使えそうな人は Explorer を選択すると良いでしょう。
【対抗カード】
Amex Gold
同年会費帯としてはアメリカ最強カードの一角 Amex Gold があります。
飛行機利用時の特典にこだわらず、カード利用で効率的にポイントを貯めたいのならこのカードに軍配が上がるでしょう。
Delta SkyMiles Platinum
近いエアライン系のクレジットカードとしては Delta SkyMiles Platinum があげられます。
このカードは同伴者特典(Companion Certificate)が優秀なのでパートナーとの旅行が多い方にはこちらのカードも候補に挙がるでしょう。
ステートメントクレジット系の特典が使いにくいのが難点です。
【紹介リンク】
現在このカードの紹介リンクを募集中です。
コメント欄、お問い合わせフォーム、またはTwitterのDMで紹介リンクをご連絡をください。
記事中に読者様の紹介リンクとして紹介いたします。
公式リンクは以下からどうぞ。
【Chase のクレジットカードについて】
Chase United Quest Card は一般的な Chase クレジットカードのルールが適用されます。
United のカードはファミリールールは適用されませんので、同じカードを作っていなければサインアップボーナスは獲得出来ます。
Chase 5/24ルールについては下記記事で詳しく解説しています。
【まとめ】
いかがだったでしょうか。年3回以上ユナイテッド航空を利用する人にとっては、この United Quest Card の特典はどれも使いやすく優秀なカードです。
カード利用で貯まるマイルのボーナスカテゴリが広かったり、旅行補償の特典が充実しているのも地味に良いポイントです。
ユナイテッド航空の利用が年1,2回程度であれば、下位の United Explorer Card がより良い選択かもしれません。
以上、お読みいただきありがとうございました。皆さまのクレジットカードの作成の一助になれば幸いです。
X(旧Twitter)もやってますので是非フォローしてください
ブログランキング参加しています。よろしければクリックをお願いします。
0 件のコメント:
コメントを投稿