Delta と Amex は長年にわたって友好な関係を築いており、その一環として共同ブランドの Delta Amex カードを発行しています。
ビジネスカードではゴールド、プラチナ、リザーブの3種類のシリーズを展開しており、今回はその真ん中のクラスにあたるプラチナのレビューをしていきます。
【評価・年会費・特典】
Delta SkyMiles® Platinum Business Card | ||
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おすすめ度 | ★★★☆☆ | |
カードブランド | American Express / Business | |
年会費 | $350 | |
ポイント還元率 | 3x | デルタ |
1.5x | 交通、配送 | |
1x | その他 | |
通常サインアップボーナス | 65,000 Miles | |
ボーナス条件 | 6カ月以内に$6,000の使用 | |
その他の主な特典 |
最初の預け入れ手荷物無料 特典航空券をマイルで購入した際15%オフ Zone 5 優先搭乗 デルタの機内販売が20%割引 $200 Delta Stays Credit $120 Resy Credit $120 Rideshare Credit MQD Headstart / Boost Companion Certificate Global Entry または TSA Precheck Credit Complimentary Upgrade List Hertz Five Star Status |
|
外国為替手数料 | なし | |
公式サイト | americanexpress.com |
Delta SkyMiles Platinum Business はデルタ航空をたまに利用する人ではなく、ステータスを目指すほどではないけども、デルタ航空を頻繁に利用する人におすすめのクラスのカードです。
特にプラチナは Companion Certificate(同伴者用航空券引換証) が優秀で、パートナーと旅行する機会がある人に恩恵をもたらします。
2024年2月の特典改定で様々な Credit が与えられましたが、これをフルで使い切るのは個人的な意見としては難しいのではないかと思います。
【サインアップボーナスについて】
通常と期間限定のサインアップボーナス
通常のサインアップボーナスは以下の通りです。
過去の期間限定のサインアップボーナスには以下のようなものがありました。
パーソナル版の Delta クレジットカードは Amex ファミリールールが適用されており、上位カードを作ったことがあると下位カードのサインアップボーナスを受け取れない場合があります。
しかしこのビジネス版は上位の Delta SkyMiles Reserve Business を作ったことがあっても受け取れるのが嬉しいところです。
【デルタマイルの使い道】
デルタマイルはアメリカ国内線で使うのがおすすめです。お得な航空券は公式サイトのお得情報を確認するのが簡単です。
デルタ航空の属するスカイチームには日本の航空会社は所属していないので、国際線で使う場合はヨーロッパへの旅行などが選択肢に入ります。
デルタのアメリカ国内のハブ空港は以下になりますので、これらが最寄りの空港の方はより使いやすいでしょう。
アメリカ大手の航空会社だけあって使うには困らないのではないでしょうか。
ただ住んでいる地域によっては最寄り空港からハブ空港への便が少ない方もなんてこともあるので、自分の最寄り空港からの使い勝手も確認しておきましょう。
【Companion Certificate(同伴者用航空券)】
デルタプラチナカードの更新時に Companion Certificate (同伴者用航空券引換証)を獲得します。
これは簡単に言うと1人分の料金で2人分のチケットが買える仕組みです。
このカードのホルダーが航空券を予約した際、同じ旅程の航空券を手数料と税金のみで予約できます。
往復チケット1回のみ、有効期限有り、目的地も制限ありではあるものの、2人での旅行なら非常にお得な特典です。
特典改定前の目的地はアメリカ48州限定でしたが、改定後はカリブ海と中米のエリアも追加されより使いやすくなりました。
以下の注意点を押さえておきましょう。
【MQD Headstart / Boost】
Delta SkyMiles PlatinumBusiness を持つことでデルタ航空のステータスプログラム MQD:Medallion Qualification Dollars での特典が得られます。
MQD Headstart では毎年 2,500 MQD が得られ、MQD Boost ではこのカードで $20 使うごとに 1 MQD が得られます。
デルタ航空の会員ステータスを得るには、シルバーで 5,000 MQD、ゴールドで 10,000 MQD、プラチナで 15,000 MQD、ダイヤモンドで 28,000 MQD が必要です。
クレジットカードだけでステータスを手に入れる場合、シルバーでもこのカードで $50,000 を決済する必要がありますので中々険しい道のりになります。
【デルタ航空利用時の特典】
デルタ航空の使用で以下の特典が得られます。
面白いのはこの特典はカードに紐づいているのではなく、デルタのスカイマイルアカウントに紐づいている点です。
つまりカードさえ持っていればこのカードで支払いをする必要は無いわけです。
ちなみにデルタの預け入れ手荷物は1つ目から$30かかります。
1つ目の預け入れ荷物無料と優先搭乗の特典はこのカードの所持者が予約することで、カード所持者以外の最大8名も同じ特典を得られます。
家族旅行で預け入れ荷物をする場合、それぞれ1つの荷物が無料になりますし、全員で同時に搭乗出来ます。
マイルをより効果的に使うには この15%オフの割引の特典も有用ですがこの特典は下位カードのゴールドでも同様の特典があります。
【クレジット特典】
Delta Stays Credit
Delta Stays Credit はdelta.com/stays 経由で利用できるクレジットです。
カードの特典として $200 分利用できますが、これがそのまま $200 の価値があるかは疑問です。
というのも、このデルタの専用ポータルサイトから予約出来るホテルの価格が最安かどうかは分からないからです。
ホテル系のクレジットカードをお持ちの方でしたら、そちらを活用した方がお得に宿泊できるでしょうから、この特典はあまり魅力的には映りません。
Resy Credit
その名の通り、Resy と言うレストランのサービス利用で statement credits を月に$10、年合計で$120 受け取ることが出来ます。
利用するには Resy.com または Resy アプリで Resy アカウントを作成する必要があります。
普段から該当するレストランで食事をする方には良いですが、そうでない方にとってはわざわざそのレストランに行く行為が得かどうかは怪しいところです。
使う月があればラッキー程度のおまけの特典です。
Rideshare Credit
その名の通り、ライドシェアサービスの利用で statement credits を月に$10、年合計で$120 受け取ることが出来ます。
現時点での該当サービスは Uber, Lyft, Curb, Revel, Alto ですが変更になる可能性もあります。
こちらも普段からライドシェアを利用している人にとっては良いですが、そうでない方にとっては殆ど意味のない特典です。
Global Entry または TSA Precheck Credit
4年に1度の Global Entry の手数料 $100、もしくは5年に1度の TSA PreCheckの手数料 $85 が払い戻されます。
当たり前ですが支払いにはこのカードを使う必要があります。
悪くはありませんが、4~5年に1度ですので額は大きくありません。
【ポイント還元率】
Delta SkyMiles Platinum Business Card は基本$1使用で1マイルで、デルタ航空での利用3倍、交通と出荷のカテゴリで2倍、その他で1倍となっています。
あまり効率的にポイント還元を得られるカードでは無いので優先して使用するべきカードとは言えません。
【Amex カードの基本ルール】
【対抗カード】
Delta SkyMiles Gold Business
デルタ航空を使う頻度がそれほど多くない人にとっては下位カードの SkyMiles Gold でも十分な可能性があります。
預入手荷物やマイルで購入した場合の15%オフなどの特典はこちらのも付属しており、年会費も安いです。
Delta SkyMiles Reserve Business
より頻繁にデルタ航空を利用したりステータスを目指す場合は SkyMiles Reserve が最適かもしれません。
SkyMiles Reserve はカード利用による MQD の獲得がより効率的であり、アメックスのセンチュリオンラウンジやデルタスカイクラブへのアクセスも可能になります。
【紹介リンク】
もしここまでの解説で Delta SkyMiles Platinum Business Card カードを作ろうと思った方は下記リンクから作ってもらえると私や読者様にも紹介ポイントが入るので大変うれしいです。
ただし紹介リンクのオファーと公式のオファーでもらえるポイントに差がある場合がありますので、よくチェックしてもらえるポイントが大きい方のオファーを使ってください。
【まとめ】
いかがだったでしょうか。Delta SkyMiles Platinum Business Card はデルタ航空をたまにしか利用しない人にとっては最適なカードではありませんが、頻繁に利用する人にとっては良い選択肢になりえます。
また得られる特典は支出を必要としないものも多く、このカードであまり多くの出費を推奨するものではありません。
またパーソナル版の SkyMiles Platinum を考慮している人は、ほとんど違いのないこちらのビジネス版の方がサインアップボーナスの大きさや5/24ルールを考慮すると優れたカードとなる可能性が高いです。
Companion Certificate を上手く活用できるのであればそれだけで年会費を正当化する理由に足る優秀なカードです。
以上、お読みいただきありがとうございました。皆さまのクレジットカードの作成の一助になれば幸いです。
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