アメリカのクレジットカードのサインアップボーナスが非常に高いことはこのブログでは常々話していますが、出来ることなら同じクレジットカードのサインアップボーナスを何度も受け取りたいですよね。
今回は同じクレジットカードのサインアップボーナスを再度受け取るための「おかわり」についての各カード会社のルールをまとめていきます。
【はじめに】
クレジットカードのサインアップボーナスは素晴らしいものです。
承認さえ得られれば奇麗なカードが手に入り、ミニマムスペンドを達成すれば莫大なポイント・マイルが手に入ります。
もし許されるなら何度でも欲しいと願うことはいたって自然なことではないでしょうか。
とは言えクレジットカード発行会社側も強欲で貪欲な人がいることを理解しており、「スピード制限」を課すことが多いです。
こういった制限は公式にアナウンスされているものもあれば無いものもありますし、変更になることもあるため全てを把握することは難しいかもしれません。
今回は執筆次点での各主要クレジットカード会社のサインアップボーナス再受け取りに関して知られていることをまとめました。
【American Express】
Amex のサインアップボーナスをもらえるのは1度きり
公式アナウンスでは Amex は同じクレジットカードのサインアップボーナスを2度受け取ることは出来ません。つまり規約上はおかわり不可です。
しかし Amex は5~7年で以前に持っていたカードを「忘れる」ようですので、5~7年ほど間隔をあけると再度サインアップボーナスがもらえるというのが非公式な情報です。
この1度きりしかもらえないという制限は申し込み規約に明言されていますが、規約上にこの記載のない、いわゆる NLL (No Lifetime Language) オファーも存在します。
NLL オファーリンクから申し込む限りは承認さえされれば何度でも同じカードのサインアップボーナスを受け取ることが出来ます。
ファミリールール
Amex のいくつかのパーソナルカードは同一のファミリーとみなされ、1つカードを作るとそれと同じか下のクラスのカードのサインアップボーナスが受け取れなくなります。
これは今のところパーソナルカードにのみ適用され、ビジネスカードには適用されません。
特に以前は Amex Platinum, Charles Schwab Platinum ,Morgan Stanley Platinum は別々にサインアップボーナスを受け取れましたが、今では受け取れなくなったことに注意してください。
マリオットカード
Marriott ブランドのカードは Amex と Chase の間で複雑な申し込みルールがあります。
こちらについては別記事でまとめています。
ポップアップによるブロック
どの Amex カードにも言えることですが様々な理由でボーナスの対象外の場合、承認プロセスが完了する前にポップアップで知らせてくれます。
これは必ずしも何らかのルールに違反してるわけではありませんが、誤ってボーナス受け取りの資格が無いにも関わらずに申し込むことを防いでくれます。
承認頻度
Amex では5日に1枚、そして90日で2枚までクレジットカードを承認します。これはチャージカードには適用されません。
また NLL (No Lifetime Language) オファーを用いたとしても同一カードは90日に1枚までしか承認されません。
枚数制限
Amex クレジットカードは5枚、チャージカードは10枚までしか持てないと言われています。
人によっては例外的にこれを超えて作れるようです。
【Chase】
24ヵ月ルール
以前に同種のクレジットカードを持っていた場合、「そのカードは解約済み」かつ「そのサインアップボーナスを受け取ってから24ヵ月が経過」した場合に新たなサインアップボーナスを受け取ることが出来ます。
これは多くの Chase クレジットカードに適用されますが、後述の Sapphire カードや Ink シリーズなど一部は例外があります。
Sapphire 48ヵ月ルール
Sapphire Preferred と Sapphire Reserve は同種のファミリーとみなされ、どちらか一方のサインアップボーナスを受け取ってから48ヵ月後に再度サインアップボーナス受け取りの権利が発生します。
申し込み時にどちらか(もしくは両方)の Sapphire カードを持っていてもサインアップボーナスを受け取れないのは24ヵ月ルールと同じです。
Ink シリーズビジネスカード
Ink シリーズのビジネスクレジットカードには何らかのクレジットカード所持や過去のサインアップボーナス受け取りによるサインアップボーナス受け取りの制限がありません。
つまり規約上複数回のサインアップボーナスの受け取りが可能です。
ただしクレジットカードの作成そのものが承認されるかは別問題ですので期間は少なくとも3ヵ月は開けるのをおすすめします。
また最近(2024年11月頃) Ink の承認プロセスが厳しくなっているという情報もあり、今後は Ink クレジットカードのボーナス複数受け取りが難しくなっていくものと予想されます。
ファミリールール
Southwest と IHG のパーソナルカードはそれぞれ同一ファミリーとしてあつかわれ、ファミリー内のいずれかのカードを作ると24ヵ月ルールが適用されます。
マリオットカード
Marriott ブランドのカードは Amex と Chase の間で複雑な申し込みルールがあります。
こちらについては別記事でまとめています。
5/24 ルール
Chase は他社のカードも含めて24ヵ月で5枚までしかクレジットカードを承認しません。
ただし多くのビジネスカードはこの5枚にカウントされません。
承認頻度
Chase ではパーソナルカードは1ヵ月に2枚までしか承認しないようです。ビジネスカードは1ヵ月に1枚までのようです。
枚数制限
Chase は枚数での制限は無いと言われてますが、トータルのクレジット限度額の合計で制限があるようです。
【Capital One】
48ヵ月ルール
以前は Capital One のクレジットカードの規約に新規会員ボーナス受け取りの資格についての文言はありませんでしたが、今では48ヵ月以内に同じクレジットカードのサインアップボーナスを受け取った場合は新たなサインアップボーナスを受け取れなくなりました。
この制限は現時点ではビジネスカードには確認されていません。
枚数制限
Capital One は2枚のクレジットカードまでしか持てないと言われていましたが、最近これを否定する情報もままあるようです。
チャージカードについては1枚までしか持てません。つまり Venture X Business と Spark Cash Plus を同時に持つことは出来ません。
承認頻度
Capital One のクレジットカードは6ヵ月に1枚までしか承認されません。しかしこれについても最近これを否定する情報もままあるようです。
【Citi】
48ヵ月ルール
ほとんどの Citi カードではサインアップボーナスの受け取りを48ヵ月に1度としています。
承認頻度
承認されたかどうかに関わらず、Citi のパーソナルカードは8日ごとに1枚、65日ごとに2枚まで申請出来ます。
承認されたかどうかに関わらず、Citi のビジネスカードは95日ごとに1枚まで申請出来ます。
枚数制限
Citi は枚数での制限は無いと言われてますが、トータルのクレジット限度額の合計で制限があるようです。
【Wells Fargo】
48ヵ月ルール
ほとんどの Wells Fargo カードではサインアップボーナスの受け取りを48ヵ月に1度としています。
例外として Choice Privileges カード2種があり、これらは15ヵ月に1度の制限となっています。
承認頻度
過去6ヵ月以内に Wells Fargo クレジットカードを開設した場合、追加の Wells Fargo クレジットカードが承認されない可能性があります。
ただしこのルールは適用されたりされなかったり様々のようです。
またパーソナルカードとビジネスカードは別カウントされているようです。
枚数制限
Citi は枚数での制限は無いと言われてますが、トータルのクレジット限度額の合計で制限があるようです。
【US Bank】
US Bank のサインアップボーナス
US Bank のサインアップボーナスはカードによって再受け取り可能になるのが5年後だったり、再受け取りが不可だったりとまちまちです。
規約に目を通すことをおすすめします。
承認頻度
過去12ヵ月以内に5枚以上のクレジットカードを作った場合、US Bankは新たなクレジットカードを承認しないというデータがあります。
枚数制限
US Bank は明確な枚数の制限は無いようですが、トータルのクレジット限度額の合計で制限があるようです。
【Barclays】
24ヵ月ルール
多くの Barclays カードではサインアップボーナスの受け取りを24ヵ月に1度としています。
ただしあまり厳密なルールではないようで全てに適用されるわけでは無いようです。
同一カードは所持不可
Barclays は同じクレジットカードを同時に2枚持つこと許可していません。
サインアップボーナスを再度受け取るためには一度そのカードをキャンセルする必要があります。
承認頻度
Chase 5/24 ルールに似た 6/24 ルール、つまり24ヵ月以内に6枚のクレジットカードを作った場合は新たな Barclays のクレジットカードは承認されないというルールがあります。
ただしこのルールは適用されたりされなかったり様々のようです。
また既に Barclays のクレジットカードを持っている場合、それがあまり使われていないと承認されにくいようです。
枚数制限
Barclays は枚数での制限は無いと言われてますが、トータルのクレジット限度額の合計で制限があるようです。
【Bank of America】
24ヵ月ルール
多くの Bank of America カードではサインアップボーナスの再受け取りにはカードの開設もしくはキャンセルから24ヵ月後の期間をあける必要があります。
2/3/4 ルール
Bank of America は2ヵ月ごとに2枚、12ヵ月ごとに3枚、24ヵ月以内に4枚までのクレジットカードを承認します。
承認頻度
Chase 5/24 ルールに似た 3/12 ルール、つまり12ヵ月以内に3枚のクレジットカードを作った場合は新たな Bank of America のクレジットカードは承認されないというルールがあります。
ただし Bank of America の銀行口座を持っている場合は 7/12 まで緩和されます。
枚数制限
Bank of America は枚数での制限は無いと言われてますが、トータルのクレジット限度額の合計で制限があるようです。
【まとめ】
いかがだったでしょうか。基本的にサインアップボーナスを再度受け取りするためには少なくとも24ヵ月期間をあける必要なものが多く、中には再度サインアップボーナス受け取ることは出来ないと規約に記されているものもあります。
そのためクレジットカードを作るときは期間限定のオファーなどを積極的に狙っていくと良いでしょう。
例外で Amex NLL オファーや Chase Ink のサインアップボーナスなどは同一カードで複数回受け取ることが出来るので、上手にクレジットカード開設の戦略に組み込んでいきましょう。
以上、お読みいただきありがとうございました。皆さまのクレジットカードの作成の一助になれば幸いです。
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