アメリカのクレジットカードは激しい競争のためどのカードも素晴らしい特典を提供しています。
Capital One Venture X は年会費を非常に簡単に回収できる優秀なカードですが、このカードの最大のライバルは Amex Platinum よりも特典の似ている Chase Sapphire Reserve かもしれません。
今回はこの2枚を比較しどちらのカードが自分に合っているのかを判断する材料にしていただければと思います。
【サインアップボーナス】
SUB |
Sapphire Reserve |
Venture X |
---|---|---|
通常時 獲得ポイント |
60,000 points ≒$900 |
75,000 miles ≒$1,87.5 |
期間限定時 獲得ポイント |
75,000 points ≒$1,125 |
90,000 miles ≒$1,305 |
必要出費額 | $4,000 | $4,000 |
必要出費期間 | 3ヵ月 | 3ヵ月 |
どちらのクレジットカードも非常にお得なサインアップボーナスを提供しています。
獲得出来るポイントの数字だけ見ると Venture X の方が有利であることが分かります。
ただしポイントの価値をどう評価するかによっても変わります。
今回はこちらの記事の FrequentMiler の評価するポイント価値を採用し Chase Ultimate Rewards は1ポイント=1.5セント、Capital One Miles を1ポイント=1.45セントと評価します。(FrequentMiler の値を採用するのは私のは肌感覚と近いため)
そのためサインアップボーナスについては Capital One Venture X の方が優秀としますが、ご自身のポイントの評価によっては逆転するかもしれません。
【年会費】
Sapphire Reserve |
Venture X |
|
---|---|---|
年会費 | $550 | $395 |
追加ユーザー (authorized user) |
$75/1人 | 4人まで無料 |
どちらのカードもプレミアカードのためそれなりの年会費は必要です。
この点については追加ユーザーを考慮してもしなくても、Venture X の方が優秀と言って間違いないでしょう。
【承認難易度】
当然のことですがクレジットカードを作りたくても、カード会社に承認を貰えなければ作ることは出来ません。
Chase のカードには24ヵ月で5枚のクレジットカードを作っていると新たなカードが承認されない5/24ルールや、Sapphire カードを過去48ヵ月以内に受け取っていると新たなサインアップボーナスを受け取れないといったルールがあります。
Capital One のクレジットカードは2枚までしか持てなかったり、同じカードのサインアップボーナスは48ヵ月は受け取れないなどのルールがあります。
またどちらのカードも渡米後すぐに申請して承認がもらえるようなカードでは無くそれなりのクレジットヒストリーの構築が必要です。
これは実際に測ることの出来ないものなので私自身の経験や周りの話による判断にりますが、Sapphire Reserve の方が承認されやすく、 Venture X の方が承認は困難なようです。
ただ人によっては逆に感じる人もいるようなことは付け加えておきます。
【ポイント還元率】
Sapphire Reserve は旅行と食事で3倍、その他で1倍のポイント還元率となっています。独自ポータル経由のものとしては Chase Travel を通して行われたホテル・レンタカーの予約及び Chase Dining の前払いで10倍、Chase Travel を通して行われたフライトの予約で5倍の還元率となっています。
Venture X は全ての購入で2倍のポイント還元率となっています。独自ポータル経由のものとしては Capital One Travelを通して行われたホテルとレンタカーの予約で10倍、フライトの予約で5倍となっています。
ポータル経由の倍率は同程度ですので、Sapphire Reserve の旅行と食事の3倍と Venture X の全ての購入で2倍のどちらを高く評価するかという話になります。
これについては人によって異なるとしか言えないでしょう。
その人の出費パターンにもよりますし、手持ちのクレジットカードにもよります。
【ポイント交換】
Transfer Partner |
Sapphire Reserve |
Venture X |
---|---|---|
Accor Live Limitless (ALL) | - | 1000 : 500 |
Aer Lingus Aer Club | 1000 : 1000 | - |
Aeromexico Club Premier | - | 1000 : 1000 |
Air Canada Aeroplan | 1000 : 1000 | 1000 : 1000 |
Air France KLM FlyingBlue | 1000 : 1000 | 1000 : 1000 |
Avianca LifeMiles | - | 1000 : 1000 |
British Airways Executive Club | 1000 : 1000 | 1000 : 1000 |
Cathay Pacific Asia Miles | - | 1000 : 1000 |
Emirates Skywards | 1000 : 1000 | 1000 : 1000 |
Etihad Guest | - | 1000 : 1000 |
EVA Air Infinity MileageLands | - | 1000 : 750 |
Finnair Plus | - | 1000 : 1000 |
Iberia Plus | 1000 : 1000 | - |
JetBlue TrueBlue | 1000 : 1000 | - |
Qantas Frequent Flyer | - | 1000 : 1000 |
Singapore Airlines KrisFlyer | 1000 : 1000 | 1000 : 1000 |
Southwest Rapid Rewards | 1000 : 1000 | - |
TAP Air Portugal Miles&Go | - | 1000 : 1000 |
Turkish Airlines Miles&Smiles | - | 1000 : 1000 |
United MileagePlus | 1000 : 1000 | - |
Virgin Atlantic Flying Club | 1000 : 1000 | - |
Virgin Red | - | 1000 : 1000 |
Choice Privileges | - | 1000 : 1000 |
IHG Rewards Club | 1000 : 1000 | - |
Marriott Bonvoy | 1000 : 1000 | - |
World of Hyatt | 1000 : 1000 | - |
Wyndham Rewards | - | 1000 : 1000 |
Chase Sapphire Reserve で獲得出来るポイントは上記の表の転送パートナーに記載の比率の交換出来るほか、Chase Travel を通して行われる旅行に1ポイント=1.5セントで使うことが出来ます。
Capital One Venture X で獲得出来るポイントは上記の表の転送パートナーに記載の比率の交換出来るほか、Venture X で支払いした旅行の費用に1マイル=1セントで使うことが出来ます。
Chase の転送パートナーはアメリカ国内の大手を多くカバーしている点が優秀で、特に Hyatt への転送はポイント価値が高くなりやすくおすすめです。
ポイント交換に関しては Chase Sapphire Reserve の方が優秀と言えるのではないかと思います。
【年間クレジット・特典】
Chase Sapphire Reserve は年間$300の旅行クレジットを提供してます。これは Chase Travel を使わなくてもカードを使って行われた対象の請求に自動で使われるため使い勝手は非常に良いです。
Capital One Venture X も年間$300の旅行クレジットを提供しています。これは Capital One Travel での利用に制限されるため柔軟性は若干低いです。
また Capital One Venture X はカード更新時に 10,000 Capital One Milse も提供しています。悪くとも$100の価値はあると言っていいでしょう。
Sapphire Reserve は年会費$550から旅行クレジット$300を引いた差額$200がコストと言えます。
一方 Venture X は年会費$395から旅行クレジット$300と更新時のマイル$100で実質コストは無いとも言えます。
年間クレジットの使い勝手の問題はあるにせよ、コスト的には Venture X の方が優秀でしょう。
【ラウンジアクセス】
Sapphire Reserve |
Venture X |
|
---|---|---|
プライオリティパス | 有り | 有り |
独自ラウンジ |
Boston (BOS) New York (JFK) New York (LGA) Phoenix (PHX) San Diego (SAN) Washington (IAD) Hong Kong (HKG) |
Dallas (DFW) Denver (DEN) Washington (IAD) Washington (DCA)* (*Capital One Landings) |
どちらのカードもプライオリティパスを提供しており、Sapphire Reserve は Sapphire Lounges を、Venture X は Capital One Lounges へのアクセスを提供しています。
またどちらのカードも2人のゲストを同伴出来ますし、追加ユーザーもこのラウンジアクセスの恩恵にあずかれます。
何処にお住まいか、またどこの空港を利用する頻度が高いかによってどちらが良いかは評価が分かれるところでしょう。
ラウンジ自体の評価はどちらも同レベルに高いです。
追加ユーザーが無料な分、Venture X の評価が高いかもしれません。
【レンタカー特典】
どちらのカードも Visa Infinite 製品のため似たようなレンタカー特典(National の Emerald Club Executive ステータスや一時補償の自車両損害補償など)を持っています。
Venture X はこれに加えて Hertz の President’s Circle ステータスを持っています。
Hertz のステータス分 Venture X が優秀と言えなくもないですが、正直誤差レベルな気もします。
【他カードとの組み合わせ】
Sapphire Reserve の優位性をあげるとすると Chase UR ポイントを獲得出来るカードの豊富さです。
Freedom Flex は変動するカテゴリで5%還元、 Freedom Unlimited や Ink Business Unlimited は全てのカテゴリで1.5%還元、Ink Business Cash は事務用品・スマホ代・ネット代などで5%還元、などと他のクレジットカードでも UR ポイントを獲得出来、これらは簡単に合算し Sapphire Reserve と同じ価値で使うことが出来ます。
Capital One も Savor Cash などの相棒がいないわけではないですが、相乗効果の高さという点では Sapphire Reserve の方が優秀でしょう。
【応募リンク】
Sapphire Reserve や Venture X を作る際は下記リンクから作ってもらえると私や紹介者にポイントが入るので大変うれしいです。
ただし紹介リンクのオファーと公式のオファーでもらえるポイントに差がある場合がありますので、よくチェックしてもらえるポイントが大きい方のオファーを使ってください。
→ Sapphire Reserve 紹介リンク←、→ Sapphire Reserve 公式リンク←
→ Venture X 紹介リンク←、→ Venture X 公式リンク←
【まとめ】
いかがだったでしょうか。どちらのカードも優秀のためどちらが上かという点は人によって評価は分かれるでしょう。
私個人の評価としては Capital One Venture X の方が優秀だと考えていますし、実際このカードを持っています。
代わりにですが Sapphire シリーズとしては Chase Sapphire Preferred を持っておりこの2枚を組み合わせた使い方をしています。
ただ最近は Sapphire ラウンジも拡大しており私の中の評価も年々上がっていてアップグレードも考えています。
皆さんの評価はいかがでしょうか。よろしければコメント欄でお考えをシャアしてください。
以上、お読みいただきありがとうございました。皆さまのクレジットカードの作成の一助になれば幸いです。
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